5年前に別れた元カレ・和秋(かずあき)と偶然再会し、
飲みに誘われた洋春(ひろはる)。
もう吹っ切れたつもりだったのに、和秋の何気ない一言に翻弄されまくりで…。
お互い恋人がいるにも関わらずホテルに連れていかれ、突っぱねても悪気なく
けしかけてくる和秋に、ずっと蓋をしていた想いが溢れてしまう。
ダメだと理解しつつも、ついに体を重ねてしまうがーー…。
11月が始まりました。
スタートを切るのは、大好きな作品『ワンダー・ボーダー』!
初めて買った上田アキ先生です。お気に入りの作品になりました(^^)
最初、絵がどうかな~?とちょっと恐る恐るだったんですが、
まったく心配ご無用でした。
読み終える頃には、逆にもうこの絵じゃないとダメってぐらい虜になってました。
ストーリーもまた秀逸です。洗練されて、流れるように進みます。
洋春と和秋は高校生の頃に付き合っていたけれど、
卒業式の日に、洋春は和秋から ”じゃあね” と軽いキスと共に、
あっさりとお別れを告げられます。
引きとめることも、繋ぎとめることもできなかったあの時から5年。
2人は再会します。(運命なんだね~きっと)
お互いに恋人がいる身なのに、どうしても惹かれあってしまう2人。
洋春は自分ばかりが和秋のことを好きなんだと思っていたのですが、
和秋もお別れをしたあの時からずっと洋春のことを忘れられないでいたのです。
再燃した2人の、特に洋春の心の葛藤が切なくて苦しくて、胸がぎゅっとします。
対照的に、和秋はいつも飄々とした顔であっさりと洋春を抱くんですが、
そう見えているだけで実はちゃんと想ってて、というのもまた切ない。
そして、一番押したいのがHシーン!(またそれっ!笑)
この先生のHシーンすごい良いと思います。
ちゃんと気持ちが乗ってるエロといいますか、
ス~と流れるようにストーリーの一部と化していて、
とても自然で物語をまったく邪魔しません。むしろさらに良くしています。
しかも、ものすっっごい気持ち良さそうなんです!
(いよいよ変態じみてきてますが…^^;)
ほんと、気持ちいいセックスしてんな、コイツら(笑)って思えるんですよ。
(え~え~もう完全なる変態ですけども、大事なことなんで2回言います!)
エロいんだけどエロくないという、とても素敵なエロです。
あともうひとつ素敵なとこ。
洋春の元カレが夏朗さんで、和秋の元カノが冬子さん。
名前が春夏秋冬になってるんです。なんかいい感じです。フフフ(^.^)
「当て馬 of the year」でも受賞しそうなぐらいの ”THE当て馬” の夏朗さんですが、
スピンオフがあるようです。次は夏朗さんの幸せを追いかけたいと思います。