バリタチの航(わたる)は、片想い中の後輩・慎太から
「ゲイかも」と打ち明けられる。
慎太相手ならネコでもいいと思うほど、一途に想い続けていた航にとって、
夢にまで見た告白だった。しかし慎太の好みは、背が低くて細身の男。
慎太より背が高くてがっしり男らしい体型の航はショックを受ける。
追い打ちをかけるように男を紹介しろと迫られ、
キレた航は慎太を襲ってしまいーー!?
ゲイバーの飲み仲間、航・良平・正、お三方それぞれのお話3話が入っています。
表題作は、航と後輩の慎太のお話。
航は、慎太のことを好きすぎて、ケンカしては ”ギャーギャー” 文句を言う割に、
急にシュン…⤵として ”もう帰れよぉ…” なんてぼそっと呟いちゃうところなど、
かなり可愛い先輩で、キュンキュンさせてくれます。
慎太もなかなかのクセ者で、航がゲイ友と仲良いのに嫉妬して、
Hの最中に超~不機嫌になる(笑)
お互い素直になれなくて、また ”ギャーギャー” 言い合いになるんだけど、
最後はハッピー!でという感じです。
個人的に、2話目『ラブはどこへいった』が好みでした。
キャバクラでボーイのアルバイトをしている良平と、
そこの常連さんでバツ2の小金持ち小野寺さんとのお話。
良平がゲイだってことを知った小野寺さんが、本気なのか遊びなのか、
良平にちょっかいをかけてくるようになります。
1回遊んで捨ててやるつもりで小野寺さんの誘いに応じますが、
どういうつもりか、小野寺さんの押しはさらに強くなって。
もともとノンケに良い思い出がない良平は、小野寺さんが ”好きだ” と言っても
信じる気は毛頭なく。だけど、どうしても頭から離れなくて…。
最初、良平が遊び人でチャラいんですけど、
だんだん小野寺さんに本気になっていってしまうところが良かったです。
『ラブはどこへいった』のみ続編が出ているようです。
単行本になったら買ってみようかな?
日塔てい先生、初めて読みました。
けっこうギャグっぽい感じで、さくっとおもしろく読めました。
おもしろさの中にもキュン要素があったりして、
ちょっと他の作品も読んでみたいなと思ったりしております。