しろくまBL部

腐女子のBL覚書

『お伽噺は泡と消え』(作者:じゃのめ)

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ラーメン屋店長の丘(おか)は、
高校時代からの親友・朱巳(あけみ)と長年セフレ関係を続けている。
お互い好き合う気持ちは確かなはずなのに、
丘は不完全燃焼だった初恋の思い出を引きずり、
朱巳はヤクザの息子という立場からか人を寄せ付けず、
孤独の影をまとって生きている。
こんな関係いつかは終わる、終わらせなきゃ……そう思っていた矢先、
ラーメン屋に丘の初恋に関わる男・駿河(するが)が現れて…!?

 

じゃのめ先生、初めて読みました。 

いまだに何回も読み返すほど、すごい好きな作品です!

セフレ関係から本気の恋に変わっていくお話、おそらく好みなんだと思います。

毎度毎度ハマってしまいます。

しかも、じゃのめ先生の絵も非常に良くて、

特に、黒髪の朱巳の髪型がめっちゃ好きで、(ツーブロックって言うんですか?)、

えらいセクシーで男前で色っぽいです。

ちょっと脱線しますが、朱巳が武田真治に似てるなと思うカットがあるんですけど、

そこ読むたびにいつも、サックス吹いてる武田真治が目の裏を横切ります…(^^;

 

高校卒業の日、ゲイである自分の未来を悲観していた丘に、

”俺とセックスしよう” と告げた親友の朱巳。

朱巳もヤクザの息子として生きていくしかないことを悲観していました。

独りぼっち同士のセフレ関係なんて不毛だと思いながらも、

”あと少し、もうちょっとだけ” と、なかなか振り切れない丘の前に、

高校の同級生・駿河が現れます。

駿河もゲイで、高校時代から丘が同族であると気づいていました。

がんがんアプローチを仕掛けてくる駿河に、いい気がしない朱巳は、

わざと丘の首筋に嚙み痕を残します。(俺のもんだ!!って)

そんな朱巳を手放したくない!もっと痕つけて独占してほしい!と、

本当の気持ちに気づいた丘は、朱巳に想いを告げますが、朱巳からの返事は ”NO”…。

 

そこから朱巳視点になって過去が語られますが、

いつ読んでも胸がぎゅぅぅぅぅーーっと震えるシーンがあって……。

朱巳は、丘が自分がゲイであると打ち明ける以前から、

丘のことを特別な存在だと感じていて、初めてセックスしたその日、

”ただ胸に抱いて出来るだけやさしく感じてほしかった、俺のことを” 

と思いながら丘を抱いていたんです。

この部分がいつも心の琴線に触れて切なくなるんです。

すごく大切に思ってるのがわかって(T^T)

朱巳はヤクザとして生きる自分の未来に、丘を巻き込みたくなかったんですね。

本意ではないけれど一緒にいられるならば、

丘とのセフレ関係がこのままずっと続けばいいなと思ってた。

やさしい時間が続けばいいなって。

 

その後、ギクシャクした2人の仲を駿河が取り持つかたちで、

丘と朱巳は一緒に未来へ向かう一歩を踏み出すわけなんですが、

追記で沖縄にいる2人の様子が描かれています。

その最後のシーンで2人が抱き合ってキスをしているんですけども、

そのケツが!シリが!なんともエロい!エロくて美尻!(おいしそうな尻なんです!)

じゃのめ先生のエロはすごい艶めかしくて良いですね。

エロいシーンはそんなに多くないんですけど、

一つ一つに色気が漂っていて非常に良いです。好きです!

 

いつもエロに触れるのは控えようという思いが、一瞬頭をよぎるんですが、

どういうわけか、この手がエロというワードを打っているんですよね…(-"-)

まったく困った変態です(^^;