しろくまBL部

腐女子のBL覚書

『ディレイル』(作者:相葉キョウコ)

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大切な幼馴染、この関係を壊したくない。
光(ひかる)しか友達がいない無口な親友・ハル。
光はハルに複数セフレがいると知って、
急に焦りや嫉妬でぽつんとした気持ちにおそわれる。
ハルが女を抱いたかもしれないベッドの中で悶々として眠れない夜、
「女の子みたいに触れて欲しい?」
隣で眠っていたはずのハルにそう囁かれ、
抱きすくめるように強ばる身体を奪われて……?

 

相葉キョウコ先生のはTL作品で1つ読んだことがあって、

それも絵がすごいきれいだったから読んでみたものでした。

目がきれいですよね。この憂いを帯びた目がとても素敵です。

「ディレイル」も完全に表紙買いです。表も裏も良い表紙です(^^)

 

幼馴染ものです。

攻め視点と受け視点で描かれているのがおもしろかったです。

攻めのハルが少々ひねくれています。

なんでそんな遠回りなことをするんですかい?と思いました。

幼馴染の光が大好きで、自分だけの ”光” にしたくて、

わざと光を追いつめるような言動を繰り返します。困惑する光の顔を見ながら、

”どうだ?俺のこと気になるだろ?俺のこと好きになるだろ?” ってほくそ笑むハル。

いやいや、もう好き!って言っちゃえよ!って思うんですけどね(^^;

 

そして、ややこしいハルの生態を全然理解できていない、

受けの光視点に話が移ります。

光も少々性格に難ありで、みんなに好かれたいという思いが強くて、

いい人を演じていたら、誰からにも都合のいい人になっちゃってた。

そんな中で唯一、自分を必要として求めてくれたハルの一番になりたいと

思うようになっていました。

 

流される形で結ばれる2人ですが、Hしてからの関係もまたややこしや~(^^;

”ハルの一番になれてうれしい” と素直に喜ぶ光の気持ちを、

”そんなはずはない!? 完璧に確実に俺にハマらせなければ!”と思い込むハル。

焦らしまくるハルの言動に ”俺のこと好きじゃない?” と不安になる光。

「君たちは完全に両想いなんだよ…」と、双方に伝えるわたくし読者(笑)

 

最後、2人がちゃんと向き合って想いを伝え合う公園のシーンからの、

家帰って即Hになだれ込むところが良きです。非常にかわいかった(^^)

 

うじうじ・グチグチ・悶々してるんですけど、中だるみせずに読めたのは、

やはり画の力と、2人のイチャイチャがかわいかったからだと思います。

濃厚なキスするのにH寸止めとか、大きい背中にぎゅっと抱きついたりとか、

そりゃそりゃかわいいものでした♪^^)

 

相葉キョウコ先生、他の作品も読んでみようと思います。