『blanc #0』『blanc #1』『blanc #2』の順番。
タイトル通り、真っ白な純白の表紙。(ぬり絵厳禁!)
読みたい!、けど終わっちゃうから読みたくない!のせめぎ合いの中、
とうとう読みました。
つらかったぁ……。
2人のすれ違いもつらかったし、特に佐条の弱っていく様を見るのがつらかった…。
同級生の頃のように淡くて甘い2人だけの世界に浸っていることは
できなくなっていて、あの頃のピュアな想いも風に飛ばされて、
どこかへふわふわと漂ってしまっているようで。
どうしたらいいのか?
どこへ向かうのかわからない、まさに ”ブランク” な2人。
だけど、心の奥では2人とも ”大好きだ…” という想いを変わらず温めていて、
それをきちんと伝えなさい!と、
周りの友達や原先生が発破をかけてくれるんです。
言わなきゃ伝わらないって。
そこからの佐条と光のモダモダに、
も~も~も~死ぬほど胸がきゅんきゅんしました!
メッセージ届いただけで心臓がバクバクして、
電話で一言二言話すだけで逢いたくて切なくなって、
話す言葉がなくても、お互いの沈黙の吐息だけで胸がいっぱいになる。
(わたしの涙もいっぱいになって目にためておけない…T^T)
ラストに向かって感動のオンパレードなんですが、
ここまで読んできますと、まるでわたしも、
彼らの友人や家族のような感覚になっていて、
2人と一緒に苦しんで泣いて笑って、そして、幸せを感じるようになっていました。
最後、佐条が言うんです。
”ごめんばかり言うのはもうやめる” と。
”ありがとう 僕は 幸せです” って。
いまだかつて、こんなに感動の涙を流したことはないです。
物語が終わってしまったことの寂しさと悲しさの涙もありました。
そして、いつもそれを癒してくれる中村明日美子先生のあとがきに感謝です!
明日美子先生の言葉は、胸に染み渡って心を落ち着かせてくれます。
あとがきって大事だなと、同級生シリーズを読んではじめて思いました。
はぁ……もう利人と光に会えないのか……、と意気消沈していましたが、
新シリーズ『ふたりぐらし』で、その後の2人が見れると!
生きていける!まだ生きてく意味あるぞ!
単行本化されるまで元気に生きます!