寝て、起きて、仕事をするーそれだけの毎日、
それだけを好きで選んでいる自分に最近少し憂鬱な39歳・野末(のずえ)。
ちょっと不愛想だけど信頼厚い部下29歳・外川(とがわ)は、
そんな野末が気になる。
ひょんなことから、女子で賑わうパンケーキのお店に2人で行くことに。
ここから、外川による野末のためのアンチエイジング大作戦が始まった。
休日まで野末のために時間を割く外川に「なぜ?」が募っていく野末だが…!?
言わずもがな、これも名作中の名作『オールドファッションカップケーキ』。
佐岸左岸先生の独特のコマ割りが特徴ありますね。
細かいコマ割りに線の細い描画、細部まで丁寧に描かれていて非常に味があります。
プラス、お話も素晴らしい!とくれば、文句の付け所なんてある訳なしです!
野末さんの可愛さたるや、外川の男前さたるや、他に類を見ません!
ちくしょー!こんなにきゅんきゅんさせやがって~!(≧▽≦)
10も歳の離れた職場の部下・外川を好きになってしまった野末さん。
”好きなはずない、ときめいちゃいけない” と心を律しますが、
顔も心も行いもイケメンで、すこぶる優しい外川から視線を外すことができません。
片や、外川の方は、四十路のおじさんだと自分を卑下する上司・野末さんに、
入社当時から恋心を募らせており、死ぬ気で口説きにかかっている現在です。
そんな2人が週末ごとに ”女の子ごっこ” と称したデート(?)を繰り返します。
そのデートが良い♪
一緒にパンケーキ食べに行くんだよー。
(俺もつれてけー!めっちゃうまそう~笑)
パフェ食べ行ったり、スムージー飲み行ったり、タルト食べたりとか。
果てしなくおいしそうなんですよね~。
近くなりすぎた2人の距離に耐え切れなくなった外川は、
野末さんに告白し、無理やりキスをしてしまいます。
涙ながらに謝りながら、これからも普通の部下でいさせて欲しいと告げます。
それから、素っ気なくなる外川の態度に胸を痛める野末さんは、
”でも大丈夫。何もしなければ何も起こらない”
”このまま何もしない自分に戻ればいい” と思おうとします。
(そうしたら傷つかないからね…。わたしもいつもそう思うよ…胸が痛い…T^T)
だけど、
”何もしない自分に戻れば もう二度と、外川は俺に可愛く笑いかけたりしない”
”外川が隣にいない明日の方がずっとこわい” と、野末さんは外川の元へ駆け出します。
恋に一歩踏み出した野末さんに、”俺のすべてになってほしい” と告げる外川。
”年の差とかマイノリティなんてのは
生まれ故郷の違いとか応援する球団の違いとか
その程度のことでなんてことない” って。
くぅ~!この男前め!!! どんだけ男前なんだよー!
その胸に飛び込ませてくれよ!
佐岸左岸先生の言葉は、要所要所でかなり胸を打つものが多くて、
良い意味で痛いです。
年の瀬迫る12月。胸にくる一文をもう一つだけ。
”大人が一年が過ぎるのを妙に早く感じるのは毎日に変化がないせいらしい”
”子供は日々何かしら初体験をして成長するから、
毎日が新鮮で印象的で一年を我々大人よりも長く感じる” のだそう。
おーし!明日もがんばるぞー!