本社から来た彼、何やらワケアリらしいよーー?
そんな噂と共に、地方営業所の総務部に移動してきた椎名(しいな)。
通勤中のトラウマから人混みを避け、早朝にバス通勤する日々だ。
ある雨の日、車通勤している開発部の丹羽(にわ)に送ってもらうことに。
ところがその車中、我慢できず発作を起こしてしまった!!
けれど、丹羽は躊躇うことなく手を差し伸べてくれた。
「不安な時は、俺が隣で支えますから」
翌朝から、丹羽は同じバスに乗ってくるようになって…!?
ユーミンみたく、
♪やさしさに包まれたなら 目に映る全てのことはメッセージ♪
やさしさが心に染みる一冊です。
パニック障害をかかえる椎名さんのサポートを買って出た丹羽。
ふと触れた椎名さんの手がとても冷たいことに気づいた丹羽は、
儚げで弱々しくて、いつも不安を抱える椎名さんを放っておけなかったのです。
いつも隣に座って一緒にいてくれる丹羽に ”なぜ?” と思う椎名さんですが、
丹羽の隣は心地良くて、いつしか意識するようになってしまって…。
発作が起きそうになった時、
温かい手で丹羽がぎゅっと椎名さんの手を握ってあげて、
背中を ”さすさす” してあげるシーンがとても良いです。
安心して眠ってしまう椎名さんの ”ほっ” とした気持ちが伝わります。
終始、丹羽のやさしさに包まれる安心・安全ストーリーです。
多幸感でいっぱいになるところは、さすが、にやま作品だなと(^^)
別にどうでもいいことなんですが、
丹羽がいる部署って「開発部」なんですけど、ちょっとニヤって変な笑みが…(^^;
一体、何を?(どこを?)開発しているんだい?と(笑)
一般的な部署名の設定でも良かったのに、わざわざ「開発部」って…(^^;
いやいや、勘ぐるな勘ぐるな。エロい方に勘ぐるでないよ(笑)