しろくまBL部

腐女子のBL覚書

『マイリトルインフェルノ』(作者:朝田ねむい)

     

「まーくん」が何者かは知らない。デカくて超怖いし、
匿えとかいって居座られるし、112万盗られるし、
初めて会った日は、襲われて、泣かされて、殺されるかと思ったし、
死にたい気分だった。でもまーくんは、朝メシに鮭を焼いてくれて、
俺の話も聞いてくれるし、嫌いな奴らも追い払ってっくれた…。
そんな得体の知れない男「まーくん」は、ハッカー時代の相棒で元カレの
ナカモトに、何故か執拗に追われる身でーーー?

 

デカくてイカつい謎の男まーくんを家に上げてしまった仁くん。

本当はどっか行ってほしかったし、

行かないなら ”怪しい人に絡まれてます!” って警察に駆け込みたかった。

でも、小さくて弱っちい仁くんは怖くて怖くて何も言えなかったんです。

財布も取られスマホも取られた仁くん。

震えて過ごした一夜が明けると、

112万あった貯金が残高1344円になってた…(T^T)

 

キレて、カッターを振り回しプチパニックになった仁くんに、

まーくんは翌朝、

ごはんとお味噌汁と焼き魚に卵焼きにウィンナーの、

The・朝食を作ってくれた上に、

使い込んだ112万の貯金を、倍の300万にして返してくれました。

 

お金を返してくれたからってわけじゃないけど、

そこから仁くんのまーくんに対する警戒心が薄~くなっていきます。

まーくんは思ったほど怖くない。

まーくんは意外とやさしい。

まーくんは世話を焼いてくれる。

まーくんは話を聞いてくれる。

まーくんはキスをしてくれる。

まーくんの側にいたい。

まーくんとずっと一緒にいたい!

 

謎の男まーくんは、やっぱり危ない男でした。

天才的なハッカーで、お金を奪い取ることが真の目的ではなく、

ルールに縛られず、力も法も届かない遥か高みで世界を手玉に取り、

自分の力を見せつけたいという ”真の悪党” でした。

 

そんな悪党まーくんは、

平平凡凡の人畜無害の世界に身を置く仁くんを最高に可愛い!

思うんです。

自分の狭い世界の中で泣いてわめいて、

でもどうにかしようとあがく仁くんを最高に好きだ!と思うんです。

危ない仲間とも縁を切って仁くんの側にいるまーくん。

キス以上のことをしようと思いますが、

なかなかどうして仁くんの純ケツは固いのだ!(笑)

 

朝田ねむい先生、初読みでした。

とてもしっかりとした絵ですごく見やすいです(^^)

そしてその絵なんですが、

これを言って良いものかどうか…?と思いつつも、

初登場時からずっとそう見えていて、

結局最後までそう見ながら読んでしまったんですけども、

まーくんが阿部寛です。

テルマエ・ロマエの「阿部寛です。

断固として阿部寛が譲れない位置に居座っております。

そして、仁くんは平たい顔族に分類されます(^^)