しろくまBL部

腐女子のBL覚書

『おいたが過ぎるわ子猫ちゃん』(作者:緒川千世)

     

「寝込みを襲うんじゃねー!この万年発情エロオヤジ!」
花の男子高校生・小森弓太(こもりきゅうた)と、
その親戚・河西越郎(かさいえつろう)。
ちゃらんぽらんな越郎は女グセが悪く、弓太にまでちょっかいをかけてくる。
そんなある日、越郎が弓太をかばって名誉の負傷!
弓太が住み込みで越郎をお世話することになったから、さあ大変!
果たして弓太は越郎のエロエロ攻撃をかわしきることができるのか!?

 

DK弓太と、はとこの越郎。

けっこうな年の差カップルですが、すっごく可愛かったです(^^)

最初から最後まで弓太がかわいくてかわいくて♪

越郎はエロおやじですが、

ここぞという時の雄みがええ感じでした。

エロは後半にぎゅぎゅぎゅっと押し寄せる感じで、

ちょっとキスの汁気が多い気もしましたが、(^^;

たいへんにええ感じでした♪

 

越郎の住むお家が趣があって良いです。

冒頭カラーページで描かれているんですが、

長い坂を下って小路を奥へ奥へと突き進み、

その奥で隠れるように建っている築60年の越郎家。

玄関へ向かう石畳が涼しそうで良い感じに描かれています(^^)

 

その良い感じの石畳にセクシーパンティーが落ちてるんですよね~。

なにこれ?と拾う弓太です(^^;

誰のエロ下着かな~?

なんてとぼける越郎に、密かに想いを寄せている弓太は怒り心頭。

怒って飛び出す弓太の背後に猛スピードのバイクが…!

”あぶないっ!!” と弓太を庇った越郎が腕を負傷します。

全治3週間のケガを負った越郎の身の回りの世話をするため、

弓太は越郎の家で同居することに(^^)

 

おそらく2人は最初から両想い。

弓太を小さい頃から知る越郎は、

ピアスなんか付けて色気づくようになった弓太の成長を

喜ばしく思うと同時に、

弓太を想う自分の気持ちが大きくなっていることに気づいてる。

しかし、こんなどうしようもないエロおやじが

若い弓太の将来を縛ってどうする?

のらりくらりと冗談めかしてかわしながら、

この気持ちを宙に放り投げてうやむやにしようとします。

 

ずっと越郎に想いを寄せる弓太は、

どっちつかずの越郎に ”どこまで本気?” とたずねます。

すると、”弓太がいいんなら 俺本気出すぜ…” と、

越郎が本気モードへシフトチェンジ!

いってらっしゃいのちゅ~♪おかえりのちゅ~♪

添い寝のちゅ~♪から、

ついつい乳首やらチ〇コやらお尻やらにも手がのびて…(^^)

 

2人、いい感じのラブラブモードだったんですが、

二十歳の頃に相次いで両親を亡くし、

親に頼りっきりで何一つ自分でできなかった越郎は、

”誰かを失くしたら生きていけないような生き方はしない…”と

弓太にポロリと吐露します。

”心のどこかで予防線を張って 一人になった時に傷つかないように”

”誰かに寄りかかって生きていくことほど怖いものはないから” と。

 

”え…それじゃ越郎は俺のこと本気で好きなわけじゃない……” 

越郎の言葉にショックを受け、泣きながら走り去る弓太。

そんな弓太の後を走って追いかける勇気すらない越郎。

失いたくない大切な人ができることに憶病になってしまった越郎です…。

 

そこへ弓太が交通事故にあったという連絡が。

急いで病院にかけつけた越郎の前に、

かすり傷のみの元気な弓太が立っていました。

ヘナヘナとくずおれる越郎の足元を見て微笑む弓太。

ぞうりとサンダル、互い違いの靴を履いていました(*´ω`*)

慌てて駆けつけてきた越郎に弓太は、

”越郎を残して死なないよ” と優しく告げました。

 

長い坂を下った小路の奥の奥、

隠れるように建つ家へと一緒に帰っていく弓太と越郎です(^^)