幼馴染の北原に、高校生の頃から片想いをしている、
ゲイの占い師・美波(みなみ)。バツ3になった北原(きたはら)から、
しばらく居候させてほしいと頼まれ、同居生活を送ることに。
北原が自分を好きになることなどないと決め付けていた美波だが、
彼が見つけた新しい「好きな相手」はなんと男。
想いが募った美波は、北原にキスをしてしまいーー。
よくあるっちゃ、よくあるパターンのお話。
高校ん時の友達のこと、
12年経った今でもずーっと好きですっていう感じ。
ただ設定が珍しいなと思いました。
受けがゲイの占い師で、攻めがノンケの結婚アドバイザーなんて。
恋愛占いのスペシャリストと呼ばれ、巷で人気の占い師・美波。
人の恋愛は占えるけど、自分の恋愛はからっきし。
結婚アドバイザーの北原。
実は結婚3回で離婚3回のバツ3アドバイザー。
この2人が高校時代からの友達で今でも連絡を取り合う中なのです。
そして、美波はずーっと北原に秘めた想いを抱いています。
北原の結婚式には3回とも出席しました。
幸せを願いましたよ、もちろん。
だけど、3回目の離婚で落ち込む北原を隣で励ましながら、
別れたと聞くたびに内心では喜ぶ自分がいたり、
自分の番が回ってくることは一生ないってわかってるのに、
いまだに好きだったり、どうかしてる…って思う美波なのです。
さて、くっつく見込みがまったく見えない2人ですがどうなるの?
と思っていたら、
北原が俺の恋愛運を占ってと美波に言うんです。
そこで美波は冗談半分で ”男にしたら?” と告げます。
それを真に受けた北原は、
翌日電車で出会った男性に ”ビビビっ!” ときて、
”俺、一目惚れした!” と美波に告げます。
傷ついたのは美波ですよ。
なんで、俺じゃない!?
男好きになれるんなら俺でもいいじゃないか!と思います。
で、勢いで北原にキスをしてしまいました。
”男を好きになるならこういうことにも慣れなきゃね” と、
言い訳したのも仕方なし。。。
しかし、そのキスを境に北原の心境に変化が。
美波をやたら意識するようになって、
美波の元カレに嫉妬して、美波とのキスを思い出したりして、
高校の時から今でも、
いつも一番傍にいてくれた美波を想って嬉しくなる自分がいました。
そして、12年越しの想いが報われた美波ですが、
今、張り裂けんばかりの緊張感に包まれています。
なぜなら北原とHするから!
”俺ちゃんと勉強してくるから” と言った北原と向かい合う今、
顔は引きつるわ…心臓はバクバクだわ…。
それは北原とて同じことなんですがね(^^;
がっつりHは最後だけなんですけど、
これがけっこういい感じだったんですよね~。
あっさり目でかわいい感じの絵の割に、
触ってるところの肉感というか質感というか艶感というか、
なんか生っぽい感じがエロいなと(^^)
他の作品も読んでみようかなと思う、小木カンヌ先生でした。