しろくまBL部

腐女子のBL覚書

『一途な犬は諦めない』(作者:きはら記子)

     

この欲望に首輪はできない。高校で陸上部の部長だった島崎は、
大学デビューして男遊びに耽るビッチになった。ある4月、島崎は
大学で再会した陸上部の後輩・秋月(あきづき)に、男との情事を目撃
されてしまう。最悪な現場を見たはずなのに、同じ寮に入ってきた秋月は
「ずっと部長が好きでした」と不意打ちのキス。目を覚まさせてやろうと
秋月のモノを咥えた島崎だが、秋月は萎えるどころか島崎の口の中に
即・発射。追い払おうとしても、秋月は「俺は諦めない」と宣言し…。

 

『たんたんとタント』に続いて2作品目のきはら記子先生です。

やはり、きはら記子先生も完全なる胸キュン先生です!

木下けい子先生に続け!と言わんばかりに、

いつ読んでも胸がギュンとします。

 

カップルの話が入っています。

大学生になって性春を謳歌しまくり、

もはやビッチ?!というぐらいヤリまくっている島崎先輩と、

高校の時、部活の後輩だった秋月くんカップル。

そして、島崎先輩の友達兼ヤリ友の世田くんと、

”あんたとヤリたい” と言って、

世田くん行きつけのゲイクラブに押しかけてきたノンケの湘吾カップル。

 

2組とも共通するのは年下ワンコ攻め。

いいですよね~年下攻め♪ そしてかわいいワンコたち♪(^^)

島崎・秋月カップルは、

秋月くんが高校生の頃からずっと島崎先輩を好きで、

同じ大学に入って偶然(必然?)にも島崎先輩と再会します。

しかも大学校内でヤリ友の世田くんに、

今まさに挿入されようかというタイミングでの再会でした。

変なところ見られたな~と思う島崎先輩ですが、

一途なワンコ秋月くんはめげずに ”好きです!” と告白。

幻滅させて諦めさせようと思った島崎先輩は、

強引に秋月くんのモノを咥えてシコシコ。

これでチ〇コ萎えて終わりだと踏んでいた島崎先輩でしたが、

秋月くんは萎えるどころか元気に発射オーライ!

”俺、諦めないですから” と真剣な眼差しでキスをした秋月くん。

好きになんてならない。

恋なんてするわけない。

恋なんてしたことない…。

ドクンドクンドクンと痛いほどに心臓が早鐘を打つ島崎先輩なのです。

 

2人が結ばれるところがとてもかわいかった(^^)

島崎先輩が好きすぎる秋月くんは、

この際ビッチでも仕方ないと。

たとえ体だけの関係であってもそれでもいいから、

どうしても好きだから、俺だけのものになってほしい!

必死で気持ちを伝え続けるク~ンなワンコをどうして拒絶できようか。

”体だけなんて嫌だよ。俺はおまえとちゃんと恋がしたい” と、

ついに陥落した島崎先輩。

童貞の秋月くんをリードしなきゃと、

俺が上にのって~あれやこれやと教えてやって~とか考えてたのに、

秋月ワンコはがっつり覆いかぶさってワッフワッフの攻めっぷり♪

島崎先輩をイカせれたことがうれしい♪うれしい♪の満足気な笑みです。

もう~かわいいかわいい(^^)

 

そして、もう1組は、

島崎先輩のヤリ友世田くんのお話です。

とうとう島崎にも彼氏ができちまったぜと、

ひとりいつものお店に向かう世田くん。

そこへ ”あんたエロいな” と小生意気な態度で近づいてくる男。

”こういうやつをベッドの上で泣かせたいな…” と思った世田くんは、

この男・湘吾を路地裏へ誘います。

さて始めましょうか!と思ったら、

湘吾はタチの世田くんを掘ろうとしてきました。

その場はなんとか素股で済みましたが、

その日からずーっと湘吾が付きまとってくるようになりました。

非常にめんどくさくなった世田くんは、

”わかったやらせてやる。でも1回だけな。その後は俺んとこ来んな”

そう言って、はいどうぞと身体を差し出したのですが、

湘吾ワンコはしっぽをダランと下げて ”帰る…” と一言。

世田くんのこと好きだから、

1回だけなんて言わないでク~ン…っていうことでした(^^)

 

良いですね~やっぱ。年下ワンコのかわいい攻め。

わしゃわしゃしたくなります。

きはら記子先生、

ソフトエロですが、それを補って余りある胸キュンが得られます。

濃いエロに胸やけを覚えたらおすすめしたい作品です。