「ハルちゃんと別れることになったら俺生きていけないよ…下半身も」
同人作家とファンとして出会って以来、慎也(しんや)と春彦(はるひこ)は
5年越しのラブラブな恋人同士。でも慎也が萌え系漫画家としてデビューし、
春彦が証券会社で働きはじめてからはすれ違いの日々が続いている。
慎也の作品も慎也自身もたまらなく大好きな春彦だけど、大事な日の
約束をすっぽかされて遂に我慢の限界!激おこで別れを切り出すものの、
いつものように押し倒されたらすぐメロメロになっちゃって…。
こめり先生まとめ買い3作品の最終日にきました、
日常系BLの金字塔!と言われる今作『話せば長いふたりの話』。
これは癒し系BLと言っても良いんじゃないかと思います。
こんなほのぼのしたBLは他にないんじゃないかと。
3作品共通で言えることですが、
こめり先生の描かれる絵が、
ほんわかストーリーにとても良くマッチしていて、
イイ感じに脱力して読むことが出来るんです。
雰囲気ですが、
にやま先生と通ずるような多幸感を感じました(^^)
サラリーマンの春彦ことハルちゃんと、
まだそんなに売れてない漫画家の慎也くん。
付き合い始めてもう5年。
相変わらずデートの約束をすっぽかす慎也くん。
いつものように原稿の締め切りに追われている模様。
そんなことこれまでに何回も何回も数えきれないぐらいあった。
しかし、今日こそは今夜こそは堪忍袋の緒が切れたハルちゃん。
(だって誕生日だったんだもん…)
別れるっ!!!
生活が合わない!考え方が合わない!色々嚙み合わない!
別れよう!慎也。
”待って待って!!ほんとーにごめん!!俺が全部悪かった!!”
”ちょっとだけちょっとだけ話しよ!!お願い!!” と懇願の慎也くん。
ふふふ(^^) 常套手段で笑っちゃう。
”締め切り前なのに話なんかできんの?……手伝うよ” と、
ハルちゃんはいつものようにベタと背景をお助けマン。
そして、
”ハルちゃん、誕生日おめでとう…” と、ぼそっと伝える慎也くん(^^)
毎日この繰り返し。
もう~ダメ!もう~付き合ってらんない!って思うのに、
「喉元過ぎれば熱さ忘れる」で ”まぁ~いっか” の毎日なのです♪
原稿を上げた後のイチャイチャや、
慎也くんの歴代元カノに嫉妬しちゃったりとか、
ハルちゃんの会社の先輩がゲイだと知って危機感を覚えたりだとか、
小さな山あり谷ありの出来事に一喜一憂する2人の日常が、
とても可愛くて微笑ましかったです(^^)
これを書いていてわかったのですが、
なんと続編がありました!今の今まで知らなかった。
彼らの日常をまた覗き見できます。ぜひ読まねば!