しろくまBL部

腐女子のBL覚書

『山田と少年』(作者:三田織)

    

クリスマスの夜、仕事帰りの山田(26)は、泣きながら酔っ払っている
男子高校生・千尋(ちひろ)を拾う。彼は、同性に惹かれてしまうことを
悩む少年だった…。ノンケの社会人と、ゲイの高校生。
偶然出会った二人が性別を超え少しずつ心の距離を縮めていく物語。

 

幸せな微笑みで心が満たされました。

ただひたすらに幸せと可愛いを感じられる素晴らしい作品(^^)

 

クリスマスの夜、道端で意図せず拾った少年・千尋

千尋のことまさか好きになるなんて思ってもなかった山田。

クリスマスを越えて、お正月を迎えて、バレンタインを過ごして、

ちょっとずつちょっとずつ気持ちを通わせていく2人。

大丈夫。大丈夫。2人一緒にいれば何とかなる!

ゆっくり恋人になっていく山田と千尋がとても愛おしいです。

 

26才・ノンケ山田と、自分がゲイだと悩む高校生・千尋

2人が恋人になるまでの、とっても胸キュンな物語。

胸きゅんポイントがそこかしこに散りばめられており、

キュンキュンしすぎて、

心臓一回り小さくなったみたいにうまく息ができなかったです(^^;

 

山田が掛ける何気ない言葉に、嬉しくてすぐに耳を赤くする千尋

これを ”耳バラ” と名付ける山田がイイ!

千尋の胸にはいつだって山田を想う乙女なバラが隠れているんです♪

乙女な千尋を包むように、

いつだって ”大丈夫。なんとかなるっ!” と、

手を握って抱きしめる山田の包容力。

まだ26才なのにおじさん呼ばわりされる山田だけど、

この強い優しさにトキメキが溢れます。

 

2人の番外編『ばらのアーチをくぐってきてね』は、

高校を卒業し大学生になった千尋と山田が描かれています。

少し成長して、積極的になっている千尋がいました。

嘘寝する山田に、

”えろいことがしたいです…” という千尋に思わず、

きゃ♪(≧▽≦)となりました。

そんなこと言うようになったんだね~と、

まるで近所の世話焼きおばさんのよう(^^;

 

”大学でしっかり資格とってちゃんと就職してお金稼ぐから、

そしたらいつか2人で……”と、

千尋が山田に告げているところで物語は終わっています。

 

続き……期待したいです!

いつかいつか2人のその後が読めたらいいな(^^)