しろくまBL部

腐女子のBL覚書

『好きなひとほど』(作者:はらだ)

     

苦手な先輩、一皮むいたら可愛くて…。
新人営業マン・飯田(いいだ)は厳しい先輩・米田(よねだ)がちょっと苦手。
ある日飲み会の席でさえもお説教される中、話の流れでなぜか付き合うことに!
しかし”恋人同士”になっても案の定オレ様な態度で命令してくる米田に対し、
ついに飯田の堪忍袋の緒は限界を迎え…。

 

最初読んで米田先輩ひどいな…と思いました。

こんな先輩絶対嫌だと。絶対好きにならんわと。

だけど今日、

久々の「再読して良かった系BL」と相成りました(^^)

 

なんせ鬼畜なんです米田先輩。

パワハラ・セクハラが過ぎる。

それを甘んじて受け入れている飯田くんにも

なんだかモヤモヤした気持ちを抱いてしまって、

無性に腹立たしい思いになったんです、最初。

 

入社して半年の飯田くんの教育係の米田先輩。

”仕事やる気あんのか?このノロマ、ボケ、クズ!”

こんなパワハラ、今だったらすぐに新聞沙汰だよ(^^;

さらに、

”恋愛したことあんのか?童貞か?…あ~男が好きなのか”

”なら俺が付き合ってやる!” って、無理矢理セッ〇ス!!

こんなセクハラ、今だったらすぐに裁判沙汰だよ(^^;

 

一番引いたのが、

仕事をミスった飯田くんの残業に付き合った米田先輩が、

”誰のせいでこんな時間まで仕事やる羽目になってんだ” って、

”手伝ってやったんだから、これぐらいやらんかい” と

自分のチ〇コを無理矢理飯田くんにしゃぶらせるとこ。

頭押さえつけてガッポガッポさせるんです…。

極め付きが、

”こんなんするしか役に立たない処理係くん” とのたまいけり…(-"-)

 

くわぁー!キレろ!キレるんだ!飯田!って、

読んでて自分がキレそうになりましたが、

飯田くん、ちゃんとキレてくれました。

泣きながらですけど、ちゃんと冷静にキレてくれました。

 

そしてこっからです!ここからが本編開始なんです!

今までのあらましはプロローグ。

わたしは多分、

このプロローグで深く読むことをやめてしまったんだと思われます。

こんな米田先輩嫌いだっ!

こんな弱い飯田くんは嫌いだっ!てなっちゃって。

今再読してようやく、

ここからがはらだ先生作品の始まりじゃないか!と思うに至りました(^^)

 

一言で言いますとリバです。

BL用語「攻めざまぁ」とはまた違うと思うんですが、

無理矢理飯田くんに突っ込んでいた米田先輩が突っ込まれます♪

飯田くんにチ〇コ突っ込まれるんです♪

わたくし、不覚にも満面の笑みを浮かべてしまいました(^ω^)

それは「米田先輩ざまぁ~」っていう笑みじゃなくて、

「米田先輩カワイイ~」っていう笑み♪

あんだけ俺様で強気な米田先輩だったのに、

形勢逆転で飯田くんに攻められて、

顔を赤らめながら気持ち良さそうに控え目に喘ぐ様が…カワイイ♪

 

リバってからの飯田くんは成長してなんだか強くなって、

「毎日僕のことを好きだと言う」っていう確約を

米田先輩に取り付けました。

ガミガミガミガミ言う米田先輩が、

その後飯田くんの耳元でこそっと ”好きだ” と囁くあたりも

すごく律儀に言いつけを守っててかわいいんです(^^)

 

はらだワールドは二重三重のマジックがかかっているみたいに

一筋縄では読めない物語だなと思いました。

噛めば噛むほど味が出るさきいかのようなおいしい物語♪

さきいかは高たんぱく低カロリーで体によろしいですから、

これからも積極的に取り入れていきたいと思います。