「君が付けた噛み痕、消えちゃいましたよ?」
探偵事務所を営む飛名(あすな)は、新しい事務所の近くにある喫茶店の
店員・清志(せいじ)と出会う。反抗的な態度、その割に愛嬌のある雰囲気…。
彼に興味がわいた飛名は、喫茶店に足繁く通う。一人で店を回している
清志は、常連客となった飛名に対し、少しずつ心を開きはじめる。
その様子に気づいた飛名はある夜お礼と称し、淫猥な手つきで清志に
触れはじめて…。
胸キュン必至のきはら記子先生からSM!
『いじめて愛して』ってそういうこと!?
と思いましたが、いやいやちゃんと胸キュンでした。
そして少しだけでしたが、ちゃんといじめて愛していました(^^)
大通りからちょっと奥に入った路地にある喫茶店。
18歳の清志くんが一人で切り盛りしています。
そこへふらりとやって来た探偵業を営む飛名さん。
生意気で強気で無愛想な接客をする清志くんに一目で興味を持ちました。
しかもその興味はとっても邪なもの。
”生意気な顔が崩れる様を見たい”
”強靭な意志が堕ちていく所を見たい”
”僕の手で快楽で歪む顔を見てみたい” (いけない大人だ…^ω^)
いたずら半分で手を出したところ、
”夜、空けとくから…” という清志くんからの意外なお返事。
手枷にローター、ア〇ルビーズにディルド。
SM界屈指のメジャーな玩具が勢揃いするのを前に、
緊張の面持ちの清志くんですが、なかなかどうして。
”玩具はもういいから早くそれ挿れろよ” と、
どこまでも強気で煽り、飛名さんのSの火をつけるのでした。
SM描写があるのはこのシーンのみで、
あとは、
行為の最中にお互いの指や腕や体を噛んだり噛まれたりするぐらい。
飛名さんの過去がわかるシリアスなシーンや、
清志くんの飛名さんを想う心の葛藤など、
ストーリーの大部分が2人の絡み合う心情を丁寧に描いています。
こういうところは、きはら記子先生ならではだなと思いました。
素敵でした(^^)
そしてもう一つ。
この作品も飯テロBLに認定です(^^)/
読み終わったら絶対にナポリタンと珈琲が食べたくなりますから!
あの昔ながらのナポリタンです。あと、たまごサンドと!
純喫茶行きたくなります(^^)