しろくまBL部

腐女子のBL覚書

『同棲ヤンキー赤松セブン』(作者:SHOOWA/奥嶋ひろまさ)

     

高校生ヤンキーの赤松愛将(あかまつあいすけ)は、悶々とする日々を
過ごしていた。そんなある日、公園に住まう謎の男・神崎七焚(かんざきせぶん)
に出会い、毎日のように喧嘩をしかけるように。しばらくして、セブンの
住む場所がなくなったことを知った赤松は彼を一人暮らしの自分の部屋に
招くが…!?

 

最っ高!のヤンキーBL爆誕です!!

「BEST of ヤンキーBL」と言っても過言ではない!

何が良いって、奥嶋ひろまさ先生のヤンキーよ!

先生のヤンキーしか勝たん。

SHOOWA先生原作のストーリーがけっこう重厚なんですが、

奥嶋先生の描くヤンキーがそれを重くさせすぎず、

イイ感じの軽さを添えてシリアス度を中和してくれてる。

この先生2人のタッグ、完璧じゃねぇか!です(^^)/

 

全3巻完結で読み応えはかなりのもんです。

エロ重視よりもストーリー重視系BLで、

ヤンキー好きならば萌えの境地に浸ること間違いなし!

 

「オレは赤松17歳。下の名前は言いたくない」

毎日がムラムラのこじれた思春期真っ最中の赤松は、

有り余ったムラムラエネルギーを、

10日前から公園に住み着くカレーパン男こと神崎七焚にぶつけています。

今日も今日とてセブンとケンカ中に激しい雷雨に見舞われます。

住むところがないというセブンに ”ウチに来い” と誘う赤松。

1Kアパートで同棲することになった赤松とセブン。

2人の縮まりそうで縮まらない、

ラブなんだか友情なんだかよくわからない、

エッチすんのかいと思たらせんのかい。

この微妙な距離感に胸アツ・胸キュン必至!

 

前述の通り、ストーリーが進むにつれて、

神崎七焚のかなり重苦しい過去が明らかにされていきます。

子どもの頃に両親を殺されたこと。

その後引き取られた半分ヤクザの神崎という男に、

男相手の売春をさせられていたこと。

雑用から用心棒まで汚い仕事をさせられていたセブンは、

自分の人生を生きるため組織から逃げ出します。

そして、行き着いた公園で赤松と出会うのです。

赤松がセブンの壮絶な過去を知るのは終盤になってから。

それまでは、

ムラムラ思春期の赤松にムラムラするセブンという、

ムラムラヤンキー赤松セブンをお楽しみいただけます(^^)

 

また、笑いどころもツッコミどころも満載でして、

挙げたらキリないので、一番お気に入りなところを一つだけ。

赤松とセブンが初めてHするところなんですが、

赤松のシリにセブンが指を入れる時、

”では入りマス!” つって、

”丁か半かみたいなのヤメテ!” って赤松に言われる(笑)

その後、赤松の気持ちいいところをトントンと刺激しながら、

”お客様、ここにありますのは前立腺でございます”

”ご一緒にこちらいかがでございますか?”

って、バスガイド風に赤松のチ〇コをシコる(笑)

ほんで、いざセブンのチ〇コ挿入!の図が車庫入れの絵になってるww

小さい車庫にデカい外車がミチッミチッと入っていく絵(^^;

”これは納車…これは納車…”

と、はーっはーっ言ってる赤松が最高なのです(笑)

何回読んでも大好きなシーンです(^^)

 

この『同棲ヤンキー赤松セブン』で、

奥嶋ひろまさ先生が一気にお気に入り登録されまして、

先生の『ババンババンバンバンパイア』という銭湯・吸血鬼モノの

作品があるんですが、BLではなく、

BL(ブラッディ・ラブコメ)というジャンルだそうですが(^^;

とても面白そうなストーリーで、これはぜひ読んでみたいなと。

 

わたくし限定のセオリーというのがありまして、

「初っ端、エロから始まるものは大概良い作品」というもの。

今回、そのセオリーに新たに一つ追加いたします。

「ヤンキーBLにハズレなし」

ちょっとデカいくくりですが、おそらく間違いないです(^^)