しろくまBL部

腐女子のBL覚書

『啼かせてやるよヤンキーくん』(作者:柊のぞむ)

   

男子校の硬派なカリスマヤンキー・幸雨(こう)は、
チビだけど男前なヤンキー・マキの幼馴染みで親友。東京に就職するから
卒業したらもう会えないとマキに言われた幸雨は、小さい頃からずっと我慢
してきたマキへの想いを吐露する。幸雨の告白をきっかけにお互いの気持ちを
確かめ合う二人だが、興奮した幸雨は責任を取って結婚するとマキに迫り…!?

 

この作品、わたくしの推しヤンキーBLです♪ヾ(≧▽≦)ノ

 

表紙がちょっとうるさい感じで、

猫ちゃん抱っこしてるピンク頭のヤンキーくんがギザ歯で。

買った時から ”どうかな~これ?” と思ってたので、

あんまり過度の期待をせずに読みました。

読み終わってパタンと本を閉じたと同時に、

うわぁー!め~っちゃおもしろかったぁーー!と叫んでいました(^^)

ヤンキーBL、何冊か読んできましたが、

こういうヤンキーが一番好きッス♪

どっちともが男前なんですよー、カッコイイの。

見てくれがじゃなくて心持ちが。

 

ピンクリーゼントのヤンキーくんが受けのマキで、黒髪の幸雨が攻め。

おっとピンクではなく「一重梅色(ひとえうめいろ)」でした。

マキ曰く ”オレの髪はピンクじゃねぇよ、一重梅色じゃ” (可愛いかよ♪)

幸雨は硬派でクールなイケメンで肉体派の最強男=THEヤンキー。

…のくせにヘタレなんです。

 

マキと幸雨は幼馴染。

幸雨は小さい頃からマキが好きで、

だけどずーっと今日に至るまでそれを隠し続けています。

マキにはバレバレなんですけどね(^^;

で、昂る気持ちを我慢しすぎてEDになってます(^^;

マキはね、いつだって待ってるんです。

幸雨が ”お前のことが好きだ” という日を。

だけどいつまで経っても幸雨はアクションを起こさない。

これが最強ヤンキーがヘタレの理由。

 

”お前、オレに言うことないの?” と聞くマキに、

”オレ、EDだ…” と答える幸雨。

そんなこと聞きたいんじゃねぇよ…と、

”気持ち伝える勇気もねぇ腰抜けがっ!” と煽るマキにキレた幸雨が、

”死ぬほどマキが好きだ!” と胸ぐら掴んで告白しました。

”そんなこと昔っから知ってたわ…” と言うマキ。

マキの服でオナったり、

寝てる間に何度もキスしてきたりする幸雨の気持ちを

知らないわけがなかろうがと。

むしろ、幸雨が告ってきたらどう答えようかと、

幸雨のことばかり四六時中考えてたらめちゃくちゃ好きになってたわ!

だからマキだって、

幸雨のことずっと好きだと言えずにいたヘタレなんです(^^)

 

想いをぶつけ合い、ストーリー序盤にして早々に両想いになった2人。

ここからあとは、ヤンキー同士の抗争に巻き込まれつつ、

2人のHがどう成就していくのかを見守る流れになっていきます。

ご存知の通り、幸雨は現在EDですので、

マキは、”コイツのEDが治った時がオレの尻の最期…” と、

早くシたいような、なんだか怖いような複雑な心持ちでいます。

一方、幸雨は、シたくてシたくて気持ちも身体もマキに前のめり(^^)

の割に、キスもなんもかもヘッタクソ(笑)

かわいいヤツだ♪と思っていたマキだけど、

だんだん力強くがっついて「雄み」を帯びてくる幸雨に、

ドキドキ感を募らせるようになります。

 

そしてついにやって来た、その時。

高校を卒業したらお互い離れ離れになると思っていた幸雨は、

”一生一緒にいよう。幸雨が好きだよ” と告げるマキにうれし泣き。

と同時に、痛いぐらいにチ〇コバッキーン!

今しかないぞ!と。

明日になったらまた飾りもんになってるかもしれないんだから、

ヤるなら今しかない!と、

公園のトイレでいざ初H!(けっこうキレイなトイレット♪^^)

挿れ方がわからん…という幸雨に、

”猫と一緒だ。頭入りゃ~みな入る” と教えるマキに笑いつつ、

2人の初Hを、ちょっとばかりの胸キュンを添えて見守りました。

 

終始、マキの男前受けにトキメキの連続でした。

これこそがヤンキー受けだ!と思いました。

この懐の深さ。どんと来い!全部受け止めてやる!的な。

これだからヤンキーBL大好きなんですよね(^^)