しろくまBL部

腐女子のBL覚書

『遅れてきた春は。』(作者:野萩あき)

   

38歳童貞。昼は会社員、夜は官能小説家。
38年間、童貞として生きてきたサラリーマンの野内(のうち)。女性に興味が
ないわけではなく、ただ機会に恵まれずエロへの妄想力だけ逞しく育った。
昼は会社勤めをする傍ら夜は官能小説を書いている。そんなある日、通勤中に
可憐なお嬢さん・チカと理想的な出会い方をして食事に誘われる。それから
デートを繰り返し、少しだけ積極的なチカに流されるまま童貞卒業を迎えた
のだが、チカはなんと女装した青年で…!?

 

本日の濃い系BL作家さんは野萩あき先生。

 

険しい目つきが濃いですし、何よりも、

ポマードをベタベタにつけまくってるんだろうな~と

想像してしまうオールバックの黒髪が濃い!

やや濃いおじさん・38歳会社員の野内さんが主人公。

 

野内さんは副業で官能小説家をしています。

それもサイン会するぐらいのけっこうな売れっ子。

ただ一つ秘密があって、野内さん、実は童貞で、

執筆している官能小説はすべて妄想が成せる匠の技。

しかし最近その妄想にも限界が見えてきていて、少々行き詰まり気味。

そんな時、通勤途中に ”ハンカチ落としましたよ” と

前を歩く女性を呼び止めたところ、

”ありがとうございます” と振り返った彼女の笑顔がなんとも可憐~。

こんな人と付き合えたら…とポーっと見惚れる野内さんでした。

 

30過ぎて童貞なので、野内さん魔法使えます。(ウソです…^^;)

仕事しながら、

”先日はハンカチを拾っていただいて…”

”お礼に、よかったらお食事でも…”

なんて告げる、今朝の可憐な彼女の妄想を膨らましていたら、

次の日、その妄想が現実に!

バス停で待っていた彼女が ”先日は…” とおんなじセリフを言ってくる!

ついに予知能力に目覚めたか!と驚く野内さんです(笑)

その女性・チカさんと食事をすることになり、

あれよあれよとデートを重ね、

ついにチカさんとお付き合いすることに!

こんなことあっていいのか?(いいんです!)と喜ぶ野内さん。

 

そしていよいよ来てしまったこの時。

チカさんと身体を重ねる夜。そう、ついにセッ〇スの夜が。

緊張の面持ちの野内さんに ”大丈夫、私に任せて” と言うチカさん。

おもむろに野内さんのチ〇コをしゃぶり出し、

さらには騎乗位でチ〇コ挿入。(しかも服着たまま^^;)

気持ち良すぎるけれど、

”ダメだ!俺が君を抱きたいんだ!” と押し倒したところ、

ん!?チカさんの股の辺りにそそり立つ膨らみが…。

ペリっとめくってみたらチ〇コ付いてた(^^;

あれ?俺とおなじモノがある…。

いや、でも挿ってたけど…。

ああ!お尻の穴かー♪(^^)ってわかったけど ”え、男っ!!!”

 

ええ、チカさんは女装をした男でした(笑)

気づかなかったんですね~男でした。

この物語の素敵なところは、野内さんがすぐにそれを受け入れること。

”全部脱ごう!” と、”お互い裸になろう!” と。

服もブラもカツラも脱いで真っ裸になって向き合う2人。

”うん、何の問題もない。続きをしよう”

”一人の人間同士が好き合ってるんだから” って。

 

う~ん♪ とても素敵です(^^)

オメガバースで例えるなら「魂の番」かしら。

気づかんもんか?と思うけれども、まま、そこはね(^^)

 

その後も優しい優しい2人の想い合いと、

ちょっと甘すぎるぐらいのエロが展開されていました。

野内さんの官能小説の力になりたいと、

チカさんが乳首開発したり、乳首のとこが三角形に開いてて、

チ〇コも先っぽが見えそうなくらい小さくてピタピタしてる

ヤラシイ下着つけたり、小説書き上がったご褒美にフェラしたりなどなど。

終始、危なげない甘い2人でした。

エロ修正も甘かったので、イイ感じに濃かったです。

やっぱり顔濃い系はエロも濃いのか?検証が必要であります(^^)