「飛んで火に入るおバカさんやな。」
”柿商(かきしょう)のモーゼ”の異名を持つヤンキー猿渡シゲル(さわたりしげる)。
だかその実は、伝説のワルとあだ名される兄の威光を笠に着ているだけのただの
ぼんくら。舎弟の一人・蟹江タマキ(かにえたまき)はそんなシゲルに密かに想い
を寄せていた。卒業したら地元を出るというシゲルに、最後に一泡吹かせようと
舎弟たちは「ハニートラップ作戦」を決行する。真っ暗な教室にシゲルを誘い
出し、服を脱がせて写真を撮ろうとしたタマキは、シゲルが実はゲイであること
を知って…?
最高にスキです!
ちょっと前の『啼かせてやるよヤンキーくん』に続いての、
わたしの推しヤンキーBLです(^^)
なんてたってアホの子ヤンキーシゲくんが、
ものすごいヘロヘロの可愛いヤンキーになってしまうところが
最高に良いんです。
この猿渡シゲルことシゲくんがほんとにクズでね~(笑)
伝説のワルと恐れられた兄ちゃんの七光りを存分に発揮して、
威張り散らしてるんです。
周りのみんなもその伝説の兄ちゃんを恐れて、
シゲくんに刃向うことができない。
だがしかし、当のシゲくんはものすごいアホでヘタレ。
”胃の中のカエル” って知ってるか?
世間知らずを意味する「井の中の蛙」のことなんですけど、
お馬鹿なおまえらに教えてやると、
”一旦何でも食ってみろってことだよ” って諭してるんです(^^;
シゲくんよりも遥かに常識力のある舎弟たちが半笑いで
”腹壊しそうですねぇ~” ってバカにしてる様がおもしろい(笑)
まさに世間知らずなくせに威張り散らしまくりのシゲくんに
一泡吹かせてやろうと思い立った舎弟3人組のハチ・ウス・タマ。
目張りをして真っ暗闇にした教室にシゲちゃんを呼び出し、
ハニートラップを仕掛けてあられもないハズい写真を撮ってやろう!
発案者の蟹江タマキことタマは、
女装したハチを追いかけてやってきたシゲくんを捕まえて、
おもむろにズボンのチャックを下ろし、
こぼれたチ〇コをパクリと咥えました。
そして勃ったチ〇コを写真に収めてやろうと。
(だけど、仕返しだけでチ〇コパクリとできるもんですか?)
そう、舎弟のタマは密かにシゲくんに想いを寄せているんです。
女好きと謳われるシゲくんに密かに嫉妬も腹も立てていた。
ところがシゲくん ”やめろ…やめてくれ…” と困惑気味。
”俺、女じゃ勃たないから…” とカミングアウト。
目張り外してカーテン開けて光を入れたら、
目の前にいたのは女じゃなくてタマだった。
一番知られたくない相手、舎弟のタマにゲイバレ!
なぬーー!?と面食らうシゲくんとニマニマ顔のタマ。
シゲくんが本当は男が好きなんだとわかったことは、
タマにとって棚ぼた的にうれしいことで、
しかしシゲくんにとっては、
ボスとしての威厳やプライドが粉々に砕け散った瞬間でした(^^;
それから2人はどうなった?といいますと、
ちゃんと続きを致しました。
タマが言います。みんなにバラされたくなかったら、
”ここに挿れるのはオレのだけにしてな♪” と、ちくっと脅しをかけて(^^;
最初はしぶしぶだったシゲくんも、
いつしか従順で一途なタマを好きになり、
もうタマ以外の男とはできないし、したくないと完落ち。
潮吹きするまでタマに気持ち良くされてしまうシゲくんなのでした(^^)
こちら今のところ2巻までシリーズが出ています。
卒業間近だったシゲくんの留年が決定し、
2巻では同級生となっているシゲくんとタマ・ハチ・ウスの舎弟たち。
そして、タマによる下剋上が完遂され、
学校の新たなボスがタマとなり、なんとシゲくんはタマのパシリに降格!
”メロンパン買うてこい♪” とタマに顎で使われてました(笑)
さらに当て馬っぽいのも出てきたり、他校との抗争があったりなど、
しっかりしたストーリーが味わえる2巻目でした。
1巻と2巻の後半に、シゲくんの兄ちゃんである
伝説のヤンキー・猿渡タツオ兄のお話も収録されていました。
いかついヤンキーだった兄ちゃんの、現在のお姿拝見ストーリーです。
1巻2巻ともにエロは抜群!修正が甘くて最高に良きでした!
おもしろいストーリーにそれを邪魔しない自然なエロが乗ると、
相乗効果が発揮されて増々おもしろく感じます。
BLなんて ”どうせエロでしょ” と思われがちですが、
「どうせのエロ」が感動・感激・感涙・胸キュンをもたらす
珠玉のBLとなるのです!