しろくまBL部

腐女子のBL覚書

『偲べば恋1・2』(作者:ゆくえ萌葱)

   

【1巻】
その強い視線と、誰よりも先を走る姿に惚れていたー。
単調な毎日に飽きていた寅之介。地元のバイクチームのカリスマだった哲也に
「来いよ」と手招きされたのは16歳の夜。哲也の後ろに乗れる事が何よりも
誇らしくて嬉しかった。だが「特別」を作らないというチーム内の暗黙の掟を
冒し、哲也に可愛がられる寅之介の事を面白く思わないチームメイトと不和が
生じて…?

【2巻】
かつてカリスマ的な求心力で伝説のバイクチームを率いていた哲也と10年の時
を経て両想いになった寅之介。ずっと心に蓋をしていた身としては、憧れて、
追いかけて、恋い焦がれた相手から急に距離を詰められて、どうしていいか
わからない。冷たくしたいわけじゃないし、喧嘩したいわけでもない。ただ
対等に隣に居るための方法がわからなくて…。

 

先日に引き続きましての、ゆくえ萌葱先生作品です。

しかも今回の主人公は、

『睨めば恋』の萌えヤンキー竜さんの身内も身内、

お兄さんの寅之介が主人公。

竜さんのツンに輪をかけて ”too Shy Shy Boy” の寅之介です。

 

寅之介はブラコンで、弟の竜之介をものすごい可愛がってる。

だから竜さんと付き合っている志摩を、

最初はいいように思ってなかったんだけど、

竜が好きなヤツならと受け入れたんです。

で、弟の恋がようやく軌道に乗ったころ、自分の恋が動き出した。

というか10年前から寅之介の恋は始まっていたんです。

 

16歳の寅之介、親の放任主義をいいことに夜な夜な出歩きます。

そこで地元のバイクチームのカリスマ的リーダーである哲也と出会います。

一目で哲也に惹かれた寅之介。

それが恋だと自覚したのは初めて哲也に抱かれた夜でした。

哲也を強く求める自分の気持ちが怖くなった寅之介は、

その日を境に哲也の傍から離れました。

 

そして25歳になった寅之介は、

なんと哲也が営む美容室で美容師さんとして働いていました。

真っ当な人間に育っていたんだね~寅之介さん(^^)

しかも哲也が寅之介を自分の店に呼び寄せたんです。

なぜかというと、あの日の続きを始めたかったから。

生半可な気持ちでお前を抱いたんじゃない。

大好きだったからお前を抱いたんだと。

”今も俺に惚れてるだろ、寅之介” と言葉をかける哲也。

もちろん惚れてますよ。

惚れてなきゃ、哲也んとこに働きになんて行きません。

少しでも傍にいたかったんです。

哲也の匂いを感じたかったんです、寅之介は。

ここからね~ちょっと乱暴に2人の絡みが始まるんですけど、

イイんですよ~めっちゃイイんです!

拒みつつもね、

抵抗する手に全然力が入ってない寅之介がイイんですよ~(^^)

終わった後、

パンイチで座る哲也の傍にピタッとくっつく寅之介がまぁ~かわいい。

じゃれつく猫のように哲也の腰回りにくっついてる♪

 

こちら、寅之介の物語は2巻完結です。

どちらかと言えば、

こっちのお兄ちゃんのお話の方がおもしろかったです。

兄弟そろって「受け」ですが(^^;、

兄受けの方がしおらしくてかわいい(^^)