しろくまBL部

腐女子のBL覚書

『放課後はちみつ』(作者:波真田かもめ)

   

クラスに馴染めず”ぼっち”な花織満夫(はなおりみつお)は、クラスの中心で
イケメン”リア充”な蜂谷(はちや)のことがイライラの種。髪はふわふわ、
肌もきれい、なんでも楽にこなす、声も良く通る、そこが少し気に入らない
だけだったのに…。バスケの授業でシュートを決めた蜂谷から、目が離せず
足をねん挫してしまった満夫。そんな満夫に、肩を貸して保健室に運んで
くれた蜂谷が、なぜかキスするみたいにイキナリ顔を近づけてきた!!しかも、
テンパってドキドキしている満夫は、自分のアレが反応したことに驚愕して。
さらに、その日から蜂谷が毎日絡んでくるように…一体何がどうなってるの?

 

かわいいかわいい♪ ああ~かわいい♪(^^)

とってもかわいらしい作品で今年開幕です!

 

波真田かもめ先生初読みです。

絵がイイですね♪ 好みなタイプの絵でございます(^^)

 

クラスで目立たぬ地味系男子のミツオくんと、

学校一の人気者でイケメンの蜂谷くん。

ミツオくんはそんな蜂谷くんにイライラ感を募らせています。

ただちょっと人より顔が良くて手足が長くて、

髪がやわらかそうで肌もきれいで声も良く通って、

いわゆる人生勝ち組の蜂谷心。

おまえなんて……おまえなんて…。

 

ミツオくんは蜂谷くんに憧れを抱いていました。

いつもクラスの中心でキラキラ輝く蜂谷くんに

羨望の眼差しを向けていたんです。

羨望と嫉妬って実は同じような感情のベクトルで、

うらやましいと思うと同時に、

蜂谷くんがみんなに向けるその笑顔を自分にも向けてほしい。

いや、できれば自分だけに。ひとり占めしたいぐらい。

つまり「好き」なんですよね。

だからミツオくんはイライラしちゃう。

なぜその対象が僕じゃないんだと。

 

ミツオくんのそんな熱い眼差しは、

ある日の出来事で蜂谷くんの目に届きました。

バスケの授業中、きれいなシュートを決めた蜂谷くん。

それに見とれていたミツオくんがボールにつまずいて転倒。。。

ほっときゃいいものを、

蜂谷くんはミツオくんを抱きかかえ保健室へ連れてってくれた。

バスケで汗かいてんのになんか良い匂いするし、

おまけに優しく手当もしてくれちゃって、

イイ奴すぎる蜂谷くんにイライラ?いや違う…、

いつもと違う心臓のドキドキバクバクを感じたミツオくん。

気がついたらち〇ち〇が勃っていた。。。

なぬーーー!!と思ったけど、

しっかり勃起チ〇コを蜂谷くんに見られてしまった!

 

終わった…俺の人生終わった…。

そう思ってたのに蜂谷くんは、

”ミツオくん、俺のこと好きでしょ” といってキスをしてきた。

翌日もその翌日も、そのまた次の日もずっとずーっと。

どうしてこんな事するの?と聞けぬまま迎えた卒業の日。

2人はついに初Hをしました。

ミツオくんは聞きたかったし言いたかったんです。

もしかしたら蜂谷くんも俺と同じ気持ちかもしれない。

”蜂谷、俺の事好き?俺はお前が好きだよ” と。

だけど、聞けなかったし言えなかった。

Hの後、こちらを見ようともせず、

”これあげる” と「はちみつのど飴」を手渡して眠りこけた蜂谷くんに、

ミツオくんは何も言えなかった…。

 

月日が経って、

東京で一人暮らしをしながら大学に通い始めたミツオくん。

大学デビューが成功し、お気楽な学校生活を満喫しています。

しかしどこか虚しさも感じていました。

昔憧れた「リア充」を手にしたものの、

思ったほどこれといって楽しいものでもない…。

なんだかなぁ~と思いながら、

ある日仲間と入ったカフェで見つけてしまいました、蜂谷くんを。

なぬーーー!!なんでここにいるの!?

慌てて家に帰ったミツオくんは、

なぜか後生大事にとっていたあの日の「はちみつのど飴」を探り出して、

思い出したくもない蜂谷くんとのあの出来事を葬り去るように、

思いっ切り壁にぶっつけました。

破裂した袋の中からポロポロとこぼれる飴と一緒に

ぴらっと出てきた一枚のメモ用紙。

そこには蜂谷くんの ”おれもすき” という走り書きがありました。

 

そのメモ用紙を握りしめ、カフェに取って返したミツオくん。

ちょうど仕事を終えた蜂谷くんがカフェの裏口から出てきたところで、

”何だよ!これ!” と問いただしました。

驚く蜂谷くんでしたが、

顔を赤らめながら ”告白ですよ…” と。

卒業式後の初Hのあと、

恥ずかしいのと嬉しいのとで顔を上げられなかった蜂谷くんが、

「はちみつのど飴」に託した告白は、

なんともわかりづらくてミツオくんには届いていなかった(^^;

 

高校生のあの頃は、まだまだ子供で身勝手で不器用だった2人。

ちゃんと両想いだったのに、

ボタンの掛け違いみたいにちぐはぐになっちゃってた。

そして今やっと、ようやくはまった2人の恋が

ゆっくりゆっくり始まりました(^^)

 

本編終了後に「ハチヤ目線」と「ミツオ目線」で、

それぞれが抱いていた気持ちが描かれていて、

思わず ”アン♪かわいい♪” って気持ち悪い声出ました(^^;

とってもキュートなDKでした☆

 

お話とまったく関係ないですが、

『放課後はちみつ』というタイトルを見ると、

スピッツの「ハチミツ」という歌を思い出します。

♪素敵な恋人~ハチミツ溶かしてゆくぅ~

かわいい歌詞とミツオとハチヤのかわいい2人が重なるぅ~(^^)