しろくまBL部

腐女子のBL覚書

『調教上司』(作者:藤峰式)

   

セッ〇スだけ優しいなんて反則だ…!仕事で一度も褒めてくれない鬼上司・
金岡(かなおか)主任が苦手な藤田。今日も冷たく怒られた憂さ晴らしに、
ゲイ専門の出会い系でバリタチの男を漁っていると、なんと、その金岡と
マッチングしてしまう!そのままヤる流れになるも、仕事中とは違って、
優しい言葉責めプレイにトロトロにイかされた藤田は、ベッドではいっぱい
褒めてくれる上司に完堕ち。金岡の調教テクで「褒められる」と「勃起」
してしまうエロいカラダにされてしまった藤田は?

 

タイトルに「調教」と付いてるので、

もっとこうビシッバシッ!の調教モノかなと思ってたら、

全~然違って、ものすごい優しい調教でした。

あとがきで藤峰式先生が書いておられますが、

雑誌に連載していた当時は、

『褒めると伸びます』というタイトルだったそうで、

単行本化するにあたって、

エッチさマシマシのタイトルにリニューアルしたそうです。

 

前のタイトルそのままズバリで、

金岡主任に褒められると勃起するようになってしまった

藤田くんの「上司に完堕ちストーリー」です。

褒めると伸びるの ”伸びる” には、

2通りの意味があるんだなとわかります。

仕事の出来が ”伸びる” っていうのとチ〇コが ”伸びる” ということ(^^)

 

今まで一度たりとも金岡さんに

”よくやった” とか ”頑張ったな” とかいう褒め言葉を

かけてもらったことがない藤田くん。

いつもムスッとして怖いし苦手な上司だと思って避けていました。

退社後、

いつものようにマッチングアプリで出会ったバリタチ男性と

ホテルで待ち合わせをしていた藤田くん。

”すまない遅くなった” と言ってやって来た男性がなんと金岡さん!

もうご存知のあるあるです(笑)

当然 ”やめましょう…帰りましょう” …という藤田くんですよ。

イケ好かない上司とどうしてHできようかというもんです。

 

そしたら金岡さん、”俺は別に気にしない” とヤル気満々。

あれよあれよと藤田くんの服を脱がし乳首をイジり、

優しい手つきでお尻やチ〇コを舐め回す。

おまけにめちゃくちゃ褒める!

可愛い乳首だとか喘ぎ声がイイとか藤田のナカがすごくイイとか、

会社にいるのと別の人?と思うほど藤田くんを褒めまくる金岡さん。

”褒められてイク” ことに最高の快感を覚えた藤田くんは、

ちょっとしたことで金岡さんに褒められただけで、

会社で勃起するようになってしまいました(^^;

 

Hの最中に、

”(セッ〇スも仕事も)上手く出来たら褒めるのは当然だ”

そう言った金岡さんの言葉に何かが目覚めた藤田くん。

今まで適当にやっていた仕事に俄然やる気が湧いて、

テキパキとこなすように。残業だってやっちゃったり。

 

こういう所、ああ~わかる~って思いました(^^)

たったひと言でやる気スイッチって入るんですよね。

昔、先輩に、

”これ、こうだと思うんですが…” って何気なく言ったら、

”すごいね、よく気がついたね” って言われたことがあって、

めっっっちゃ!嬉しかったんですよね。

些細な事なんですけど、

今でも思い出すと嬉しさでニマ~とする♪

だから、出来るだけ後輩さんにも同じように、

”褒める” ことを心掛けたいなと思う今日この頃です(^^)

 

わたしと同様に嬉しさでニマ~としちゃった藤田くんは、

あんなに苦手に思っていた金岡さんを、

いつしか本気で好きになっていました。

しかし所詮マッチングアプリで出会っただけの関係。

「好き」とか「恋」とか引き合いに出したら重いだけ…。

距離を置こうとする藤田くんでしたが、

金岡さんはどうやら違いました。

”俺は好きなヤツは褒めて伸ばす主義なんだ” と(^^)

ということは…?それって…それって…!と、

ドキドキする藤田くんを、

最高に褒めちぎってトロトロにさせて、

最後は潮をふかせてイかせまくった金岡さんでした。

ごちそうさまです。

 

藤峰式先生ならではのコミカルさは、

今作では珍しく鳴りを潜めていました。

ギャグっぽさも皆無で、

いたって真面目なストーリーでございました。

Hシーンがけっこう多くて、エロ度高めが良きでございました。

そして、こちら続編がございます。

上司から彼氏に昇格の『調教彼氏』続編です。

藤峰式先生の「調教」シリーズで続いたりしたら面白いですね。