しろくまBL部

腐女子のBL覚書

『例えば雪が融け合うように』(作者:カサイウカ)

 

「……お帰り、久我」 帰ってこなくても仕方ない。
諦めにも似た覚悟で待ち続ける充のもとに、久我は約束通り帰ってきた。
事件の後始末を終え、改めてストリップ劇場・黄金座の従業員となった
久我。そんな矢先、久々に黄金座を訪れたオーナーから今月をもっての
閉館が告げられる。さらに、充には清算すべき過去と向き合う時が迫って
いて…。『例えば雨が降ったなら』の待望の続編。

 

速攻ポチって速攻読みました、続編(^^)

なので急遽、三夜連続のカサイウカ先生です。

 

正直な感想を申し上げますと…おもろなかった……(T_T)

いや、おもろなかったは違うか。

期待したほどではなかったと言おう。

前作『例えば雨が降ったなら』が良かっただけに、

自分で勝手に期待値を上げ過ぎたんです。

前作以上の何かを求め過ぎました。

 

久我さんが自分の身辺を整理するために、

一旦、充とお別れしてから半年過ぎました。

最初はかかってきていた電話も今ではまったく来なくなりました。

それもそのはず、充がもう電話してくんなと言ったから。

その心は、

久我さんから ”もう帰らない…” と言われるのが怖かったから。

ここはわかりみが深すぎて胸が痛くなりました。

自分で予防線張るんですよね。もしかそうなった時に、

”大丈夫傷ついてないよ。だって自分からそう言ったんだもん” って、

心に逃げ道作っとくんです。そうしないと心が死んでしまうから。

 

だけどね、久我さんはちゃんと帰ってきたんです。

そして充は思わず駆け出して抱きしめてキスをしたんです。

よっしゃー!

こっから2人の壮大なムフフ展開だろ~♪そうだろ~♪え~このぉ~♪

なんて、

エロオヤジも顔負けの締まりのないエロ顔浮かべましたよ。

でもね……、しないのよーしないんですよー。

2人とも腑に落ちないような難しい顔してね、しないんですよ。

どゆこと?!(笑)

 

というのも、

2人の周囲がどうも「ザワつく金曜日」みたいに、

落ち着かない状況になってたんです。

ストリップ劇場「黄金座」に閉館の危機が迫り、

さらには充のヤクザ絡みの過去が再燃したりと、

なんともざわわ~ざわわ~。

これらの問題が解決するまでは、

Hなんてそんなんできまへん!みたいな。

それから終盤まで、

ずーっと問題解決への道のりが描かれておりまして、

別段厳しい状況になるでもなく平和裏に進みました。

ストリップ嬢たちも各々次の道を歩んでいきましたし、

充の過去も危なげなく清算できました。

 

めでたしめでたしで、さぁ~シよか!になるんですけど…。

なんか違う…。なんか思てたんとちゃう(^^;

愛は確かにあるんですけどエロみが皆無…(T_T)

前作のヤクザにヤられる充の方がよっぽどエロかったよー。

というか、今作 ”ちょっと絵の描き方変えました?” と、

素人のわたしが思うぐらい絵が変わってたというか、

「のっぺり感」みたいなのが拭えなかったです。

カサイウカ先生お得意のおやじ臭さが見られなかった。。。

前作よりもみんな若返って見えましたもん。

 

物語的には「ようやく2人に幸せが訪れました ー完-」で、

よかったよかったでしたが、

エロの消化不良は甚だしいです(笑)

この後すぐ濃厚なエロいやつ読みたい!って思っちゃいました。

 

なんとも感情的なままに書きなぐってしまいましたが、(^^;

BL界の評価はかなり高い作品になっておりますゆえ、

安心してお読みいただけると思います。(散々言っときながら…笑)

カサイウカ先生、次のに期待だー!オー!