しろくまBL部

腐女子のBL覚書

『ことのはころり』(作者:暮田マキネ)

   

【変化を望み、変化に苦しみ、変化はやがて、恋になる】
大学進学を機に地方から上京した周(あまね)は、自身の方言にコンプレックス
を抱くようになっていた。そんなある日、方言丸出しで話しているところを
初対面の森谷志信(もりやしのぶ)に聞かれてしまう。なぜか森谷に「可愛い」
と迫られ、咄嗟に逃げてしまった周だけど、変化は突然訪れて…?

 

出たー方言男子!

ただでさえ可愛いのに、

暮田マキネ先生が描くからさらに可愛いっス♪

 

山梨県出身の甲州弁使いの周くんが主人公です。

キャラの名前からしてかわいいわ♪

「~ずら」とか「~しちょ」とかとってもかわいい方言です(^^)

が、本人の周くんはそれがコンプレックス。

どうしても方言が直せなくて、

大学の友達にからかわれたりしたので、

人と接するのが怖くなっていました。

 

今日もいつも通り、大学構内の学食のバイトをこなし、

夜は大学の夜間部に通う周くん。

これもひとえに人との接触を避けるがゆえです。

なのに、

頻繁にちょっかいをかけてくる若干チャラい先輩・森谷志信。

今日も今日とて ”海老アボカドサンドセットお願いします♪” と、

周くんにご注文。(うまそうだな、おい…^^)

しかし今日の志信くんはちょと違いました。

ぐいぐいと周くんをひっぱってどこかへ連れて行きます。

着いた先は「民俗研究会」サークル。

ようこそ~と迎えてくれたサークル部長の杉原翼先輩。

(これまたちんまりした先輩でめちゃくちゃかわいいのです!≧▽≦)

そしてこの部長さん、

かわいいだけじゃなく、けっこう良いこと言うんです。

人と話すことを嫌がる周くんに、

”僕らが生きてきた、たかだか20年の間でさえ、

言葉は多種多様に変化し続けてる。

どんな言葉がどこで生まれて変化し淘汰されていくのか。

僕らの言葉はいつだって今この時が旬だから。

だから、僕はもっと君と話したい。”

 

素敵~って思っちゃって(^^)

ほんとに日々色んな言葉が生まれて進化しては、

死語と言われて使われなくなってゆく。

部長さんも言ってましたが「言葉は生き物」。

使い手によって様々に変化していくんですよね。

若者の言葉もそうですが、昔からある方言だってその一つ。

流行りすたりの言葉みたいに淘汰されていくんじゃなくて、

はるか昔から連綿と土地土地で受け継がれてきた言葉。

恥ずかしい云々じゃなくて、大切にしたい言葉です。

…というようなことを部長さんは周くんに伝えたんですね。

 

そこから周くんはだいぶ素直になって、

そのサークルに連れて行ってくれた志信くんにも心を許すように。

そうしますと、だんだん恋心が湧き出てくるんですね~(^^)

いつも優しい志信くんの側にいることが居心地よかった。

周くんのお母さんが入院しちゃって、

周くんとしばらく音信不通になった志信くんが、

”周に嫌われた…” と思ってズモ~ンとなるトラブルはあったものの、

帰ってきた周くんと無事結ばれましてよかったよかったのENDです。

一通り読んじゃうと、

別にそんなたいしたストーリーでもないんですが、

(こんなこと言ったら怒られますね…^^;)

なんせみんな可愛いので、これで良し!なのです(^^)

 

物を選ぶ時に、

”ど・ち・ら・に・し・よ・う・か・な” っていうのあるでしょ。

作中に「民俗研究会」サークルでそれを調べてるところがあって、

わたしんとこは、

どちらにしようかな 天の神様の言う通り

ぶっとこいてぶっとこいてぶっぶっぶっ 柿の種 

なんですけど、これが地域によっては、

”鉄砲撃って” とか、

”ケムシ・アブラムシ” とかだったりするんだね~、

なんてシーンが描かれていました。

懐かしい~と思ってふふふ♪となりました(^ω^)

 

「THE・カワユス」の暮田マキネ先生でございました。

 

 

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