情報屋を営む桐谷星児(きりやせいじ)の次なる標的は「とある特殊な情報」
を抱える大物政治家の敏腕秘書・矢野博己(やのひろき)。依頼された情報
を引き出すため、桐谷は矢野にセフレとして接近することに成功する。
欲望だけの肉体関係を重ねていく中で、桐谷は矢野の心に誰か特別な人が
いることに気づき、嫉妬を募らせはじめる。一方の矢野も、桐谷には言え
ない秘密を抱えながらも次第に桐谷への想いを抑えられなくなっていって…。
サスペンスBLとでも言いましょうか。
互いの正体を隠し、
騙し騙され合いながらも身体を貪り合う2人のスリリングな関係と、
政界を揺るがす一大スキャンダルに群がるハイエナたちや、
一方でそこに一筋の真実を見出そうとする者たちなど、
重厚な社会派BLストーリー+濃厚で秀麗なエロBL爆誕です!
表の顔は大物議員の公設第二秘書、
裏の顔は夜な夜なクラブで男を漁る、矢野博己ことヒロ。
そして彼に近づく男、桐谷星児。
一級建築士という偽りの肩書を用意して、
ヒロに声をかけたセイジは実は情報屋。
「矢野博己の素性を暴け」という依頼を請け負いました。
”彼を深く知るためにはまず身体から” ということで、
夜のヒロに近づきます。
軽い遊び人のように見えて、
内に鋭い牙を隠し持つヒロに惹かれるセイジ。
ヒロも同様に、
どこか怪しげで掴みどころがないけれど、
たまらなく魅力的なセイジを気に入ります。
2人はお互いの正体を知らぬまま、
何度も濃厚なセッ〇スに興じます。
この絡みのシーンが最高に綺麗!綺麗でカッコ良くてエロい!
食ってるようなキスも良いし、
しなやかで、程よく筋肉質な身体つきも良いし、
乳首思いっ切りつまむところも良いし、絡む体位も良い。
立ちバックもあるし、寝バックの腰つきも良い。
エロシーンは文句なし!の良いところだらけですヾ(≧▽≦)ノ
そのエロと同時進行で社会派ストーリーも進みます。
次期閣僚候補と噂される実直でクリーンな藤原議員。
表の矢野博己は彼の秘書を務めているのですが、
実は藤原議員の隠し子で実の息子。
それを暴いて藤原議員を失職させようと目論む
敵対議員に雇われたのが情報屋のセイジ。
クラブに出入りするヒロに近づいてその証拠を掴め!との命。
簡単に言うとこんなところなんですが、
もっと色んな人物が複雑に絡み合ってストーリーは進行します。
ゆっくり丁寧に読み進めていかないと頭が ”???” になる(^^;
けれどもきちんとした流れがちゃんと仕立ててあるので、
まるで1本のサスペンスドラマを見ているみたいに楽しめます。
ヒロの闘病中のお母さんが出てくるシーンは、
なんとも可哀想で泣きそうになったり、
セイジとヒロの和やかな場面にフフフ♪と微笑ましくなったり。
ただスリリングなだけの一本調子のストーリーではないんです。
それにプラスしてエロシーンも満載ですのでね、
最初から最後まで目が離せない作品でございました。
SILVA先生、初読み作家さんでした。
日本人作家さんで良いんですよね。
再三言ってるストーリーも良いんですが、何よりも絵が綺麗!
キャラたちのどことなく日本人離れした顔つきと体格の綺麗さ。
あからさまなエロではないのに、
表情やしぐさや言葉で濃厚なエロさを醸し出す。
夜のヒロのビッチぶりや、時に乱暴な腰つきで攻め突くセイジに、
くぅ~たまらん!の声が出ました(≧▽≦)
気の強いビッチが組み敷かれて乱れる様が最高に好き!
今、再び読み返してもドキドキしますから。イイですわ~(^^)
SILVA先生、かなり気になる作家さんになりましたので、
他のも色々見てみたいなと思います。