昔ながらの銭湯・アヒル湯の番台に座る蓮(れん)は173cm95kgの
かなりぽっちゃりなDK。最近現れる銭湯に不釣合いなエロい身体の
イケメンドクター・王子隼(おうじはやと)から「お前痩せたら絶対可愛い」
と言われるけど、長年日陰のデブとして生きてきたネガティブさから、
カースト上位=王子の言葉が信じられない。半信半疑なままダイエットの
決意を固める蓮に、厳しくも温かく指導してくれる王子。
嬉しいな、もっと褒められたいな。
気付けば王子のことばかり考えていることに気付いた蓮は…。
173cm95kgのおデブDKくんがダイエットして、
超カワイ子ちゃんになって超モテモテDKになるお話。
こちらからは以上です!
開始3行で終わる、前代未聞の感想回(^^;
かなり奥が深い作品だと思います。
容姿の良し悪しを題材にし、
美容整形の世界のお話も織り交ぜながら、
「外見の美=幸福」じゃないんだよと。
美容整形は ”美しいとされる見た目” を用意することはできるが、
”美しい心” や ”自分を大切にする心” を与えることはできない。
新しく得た「美」をもってして、
あなた自身が本当の幸福を自力で掴みとるんですよ~的なことを、
BLストーリーに乗せてふんわりと伝えている作品のようですが、
しかし、ビクともしなかったです。
ひねくれ曲がったわたしの心には、
1本のトゲもヒビも刺さりませんでした…<(_ _)>
「デブ地味メガネでマイノリティ」のネガティブDK蓮くん。
お家が銭湯を営んでいて、蓮くんはその番台に座っています。
いつも閉館間際にやってくる
スタイル抜群のイケメンスーツマン、その名も王子隼。
”いつ見てもエロいカラダだな~”
蓮くんは憧れ(!?)の眼差しで隼さんの裸体を見つめます。
すると、
”ジロジロ見んな!デブはひっそり座ってろ!” と、
ひどいデブハラ(=デブハラスメント)をした隼さん。
傷つき涙する蓮くんの顔を見た隼さんは、
”髪質・肌質・顔のパーツの配置に骨格。
土台が良いから、お前痩せたら絶対可愛い” とのたまいけり。
隼さんは美容整形外科医で、
「カワイイ素質」を秘めた蓮くんにダイエット指導をすることに。
ここまでまだ30ページほどの進みぐあいなんですが、
わたしの読書欲指数は0に近いところまでだだ下がり…。
なぜなら ”もうすでに顔で判断してるじゃん” と思ったから。
おデブ蓮くんが隼さん好みのカワイ子ちゃんでなかったら、
ひどいデブハラしてさようならで終わってたんじゃない?
ファンタジー世界にタラレバの話をしてもしょうがないんですが、
どうにも解せず…モヤモヤ…(-"-)
隼さんの助言や家族や周囲の人たちからの励ましを得て、
蓮くんがんばりましてダイエット成功!
絶世の美少年へと変貌を遂げました。
”やっぱり俺の思った通りだ(^^)” と満面の笑みの隼さんが、
”好きだ!” と蓮くんに告白。
蓮くんも元々隼さんをエロいと思ってたほどなんで、
”僕も大好き!” ってことで両想い成立。
蓮くんの卒業を待って、甘いHして、めでたしめでたし♪
って、おーーーい。
なんか最後におーーーいって声上げました(^^;
作品の評価が高くて読んだんですけど、
どうにもわたしには響きませんでした。
コンプレックスを克服する姿が尊いとか、
外見主義だけじゃないところが良いとか思えなくて…(T_T)
表紙に描かれているピンク髪が痩せた蓮くんなんですけど、
1ページめくりますと、
デーン!ともっさり黒髪メガネのおデブ蓮くんがおります。
どうせだったら、
このありのままの173cm95kgの蓮くんを抱いてほしかったです。
このぽっちゃり蓮くんの方が数倍愛しいんだが。
かなりの不貞腐れ感想回になってしまいました(^^;
たくさん読んでいればそんなこともありますわなってことで。
さぁ次いこ次!(^^)