しろくまBL部

腐女子のBL覚書

『真夜中のオルフェ』(作者:ビリー・バリバリー)

 真夜中のオルフェ  真夜中のオルフェ

…悪夢が怖くて眠れない。
幼い頃の記憶とひどい悪夢にうなされる不眠症の一紫(かずし)。
しかし同僚の和深(わぶか)の低くて優しい声を聞いていたら、
不思議と眠気を誘われ…そのまま昏倒してしまった。
自分が傍にいると一紫が深く眠れる事を知った和深は、なんと
「一緒に暮らしますか!」と言いだして!?
三十路の男がお腹をポンポンされて寝かしつけられる奇妙な
同居生活に一紫は申し訳なく思いつつも、和深の存在が大切な
ものになっていく。

 

とっても優しくてあたたかいストーリーです。

ビリー・バリバリー先生の綺麗な絵に包まれながら

夢心地になれる、まさに安眠BL(^^)

 

PTSDと診断され、ひどい不眠症に悩まされる一紫さん。

眠りたいんだけど眠るのが怖い。

眠ると決まって悪夢を見るから。

何もない真っ暗闇の中で寒くて怖くて空腹で。

お願い、誰か誰か僕の手を取って…。

 

一紫さんの伸ばした手を取ってくれたのが、

会社の同僚である和深くん。

彼は、滑らかでやさしくて低音のイケボの持ち主。

彼のその声を聞いているだけで、

どうしてだろう…意識が遠くなって…眠くなる。

眠ってしまえば悪夢がくるのに、

彼の声が…いや、彼が傍にいると夜の闇が怖くない。

あの頃のまだ優しかった夜に包まれる。

 

最初は一紫さんの不眠が治ればいいなと思って、

同居と添い寝を提案した和深さんでしたが、

一緒に過ごす内、

一紫さんのかわいさに陥落してしまいました(^^)

 

そうなんです。一紫さんめっちゃかわいいんです!

ちょっと乙女的なかわいさがあるんです。

ぎゅっとしてあげたい!的な。

それを感じさせるシーンがありまして、

和深くん、眠る一紫さんに何度かキスしてまして、

だってあまりにもかわいいから!(本人談…^^;)

そして、ある日もキスをしていたら、

一紫さん、起きてしまいました。

どんっ!と和深くんを突き飛ばした一紫さん。

すいません…と謝る和深くんでしたが、

2人のギクシャクは解消されず、

とうとう同居まで解消することに…。

 

すると途端に不眠症に逆戻りの一紫さんになってしまって、

眠れないのも辛いけど、

隣に和深くんがいないことが寂しくて悲しくて(T^T)

我慢の限界に達した一紫さんは、

和深くんの元へ走り出します。しかも、枕を抱えて!

このシーンがめーっちゃかわゆし♪(≧▽≦)

枕をぎゅっと抱きしめながら、

和深くんのマンションの下でウロウロウロウロしてるんです。

逢いたいな~逢いたいな~って(^^)

 

まったくもってかわいすぎるんでね、

和深くんは枕ごと一紫さんを抱きしめましたよ、もちろん♪

 

ここまでが前半で、

2人の関係がめでたしめでたしと終了しまして、

後半は、一紫さんのお父さんが登場。

お父さん・一紫さん・和深くんの三つ巴の関係を描いています。

”お父さんは認めんぞ!” 的な感じと、

一紫さんの不眠とリンクする形で、

お父さん自身が抱えるトラウマも

一緒に乗り越えていきましょう!みたいな展開になっております。

 

一紫さんと和深くんのエロも、

多くはありませんがちゃんと描かれております~。

ちょっとドキッとしたエロシーンが、

2人がシャワー浴びながらイチャイチャするところ。

 

和深くんのチ〇毛(笑)……なんて言ったらいいんだ?

小学生みたいな言い方してるけど…(^^;

陰毛の方がいいのか?(笑)

あるいはアンダーヘアでしょうか?(笑)

 

とにかく、ちんちろ毛(笑)が、

シャワーでイチャコラしながら見えてまして、

それが「THE・男!」って感じで良いのですっ!

これまで読んだBLの中で、

いっっちばん!男前の毛でした!ヾ(≧▽≦)ノ

ぜひとも世に広く知らしめたい一読ポイントでございます。

 

 

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