受験生の和晃(わこう)は、幼なじみの猛生(たけお)のことが大好きだ。
性格もルックスも良く、なんでも出来る人気者で、とにかく女の子に
モテる猛生。その姿をずっとそばで見てきた和晃は、自分の恋心を
伝える気もなく、一番の友達でさえいられたらいいと思っていた…のに!
ある日突然「オレ、男もいけっかも」と猛生が言い出して?!
ベランダ越しに行き交う平穏な日常には戻れない!
近すぎる距離感が甘くもどかしい、幼なじみラブ!
なんと!『ゴールデンスパークル』以来、
お久しぶりの鈴丸みんた先生です!
約2年ぶりの感想になる鈴丸作品が、
販売終了第三弾のラストを飾ります(^^)/
スピンオフだと知らずに読んだ今作、
『かんしゃく玉のラブソング』。
知らなくても問題なく読めたので、
OKっちゃOKなんですが、
一応『キューピッドに落雷』のスピンオフ。
鈴丸みんた作品はどれも、
もれなくとてつもない胸キュンに襲われるので、
今回も!という期待感が大きすぎたのでしょうか?
思ったほど胸、弾まず……orz
猛生もめっちゃスパダリで男前でいい子で、
和晃もツンデレで可愛くて抱きしめたくなる子で、
両者とも申し分のない幼なじみ同士で、
まったく問題はナッシング!…なんですが、
この心を覆うモヤっと感はいったい…(~_~;)
幼なじみだから必然的に距離が近いのは当たり前で、
一緒に寝るのも当たり前で、
体が弱い和晃の世話を焼く猛生の図も当たり前で、
和晃が強くて優しい猛生を好きになるのも当たり前で、
猛生が可愛い和晃を好きになるのも当たり前……、
じゃないんです!
あたりまえ体操じゃないんです!
(いちいち古いな…^^;)
保留するんですよ、猛生くん。
”和晃が俺のことそんな風に思ってるなんて…” って感じで、
和晃の気持ちにまったく気づいてなくて、
でも知ってしまった以上は、
ちゃんと和晃のこと考えるってことで保留。
猛生はご覧の通りカッコ良いのでね、
女の子にもモテまくりで、
今まで色んなカワイ子ちゃんとお付き合いしてきてます。
そんな猛生を一番近くで見ていた和晃は、
幼なじみという自分の立場をちゃんと理解していて、
猛生を好きという気持ちは封印するのだと。
将来、猛生が結婚して、
友人代表として ”おめでとう!” とスピーチしたら、
きれいに猛生から卒業するんだと、
そう健気にずーーっと思ってきてたんです。
ところがですね、
突然の猛生の ”俺、男もイケるかも” 発言。
男だからって、
自分の事を本気で想ってくれる人をスルーするのは
もったいない気がすると。女限定の縛りやめますって。
えっっっ!!! 猛生こっちもOK!?
おどろく和晃ですよ。
希望0%で、猛生からの卒業も視野に入れてましたから。
だったら ”オレ!!!” と立候補。
で、のち保留ということなのです。
最終的にはちゃんと両想いになって、
よかったよかったにはなるんですけど、
始まりがなんかな~、
ふわっとモヤっとすんな~って感じで……。
猛生も和晃をムリヤリ好きになったわけではないんだけど、
幼なじみの好きから恋愛の好きに行って、
そっからキスしてチ〇コいじってHして。
う~ん…ちょっとすんなり入ってかねぇなぁと(^^;
家族ぐるみの幼なじみ同士過ぎて、
ちょっと小っ恥ずかしい気持ちになってしまいました。
でもかわいかったです。
後付け感満載ですが…(笑)
スピンオフ元の『キューピッドに落雷』を読んでいたら、
もしかしたら見方が色々と違っていたかもしれませんね。
そっちを読んでから、
もう一度こちらを再読してみよう!うん、そうしよう!(^^)