誰にでも知られたくないことの一つや二つ
はある。29歳会社員の青柳(あおやぎ)くん
の秘密は、同性愛者であるということ。
セフレにお金を払って体を満たす青柳くん
にとって、恋とは異次元の夢のようなもの。
そんな青柳くんの心の王子様は、同じ会社
のスーパーエリート、37歳浅桐(あさぎり)
さん。朝のエレベーターで王子と短い会話
を交わすことが日々の幸せなのだ。なのに!
ある日、王子に秘密がバレてしまった!!
そのうえ、実は王子にもとんでもない秘密
があって…!?
”誰にでも
知られたくない秘密の一つや二つ…”
29歳普通リーマン青柳くんの秘密は、
「同性愛者」であること。
37歳スーパーエリートリーマン浅桐さん
の秘密は「家がゴミ屋敷」であること。
踏み込まない限りは
その人の本当の姿ってのは見えないもので。
かく言う自分にも、
エロやらチ〇コやらを連発する
変態腐女子という秘密がありますよってに(^^)
これといって人に知らせる必要のない秘密の
一つや二つ、誰しもが持っております。
しかし、
そんな誰にも知られたくない秘密が、
あろうことか会社に、
そして密かな片想いの、
大好きな想い人の、
”王子様” 的存在の浅桐さんに、
なんとゲイバレしてしまった青柳くん!
”俺の人生終わった…orz”
もう会社にもいられない…(;´Д`)
退職届書いて、実家に帰る準備して。
と思っていたら、
青柳くんの元に王子様がキターーーー!!
わざわざ浅桐さんが、
”君を引き留めに来たよ” と。
”君には君のプライベートがあって、
それは誰にも侵されないことである” と。
そして、ゲイがなんだ?と言いながら、
”僕なんてほら、見てごらん。
見渡す限りの汚部屋だよ♪(^^)”
なんともにこやかに
自宅のゴミ屋敷をご紹介した浅桐さん!
僕の秘密の方がよっぽど酷いだろと(^^;
浅桐さんの優しさに胸を打たれた青柳くん。
というか、
あの全方向完璧王子のキラキラ浅桐さんが、
足の踏み場もない汚部屋に住んでいる
というギャップに耐えられなかった青柳くんは、
”ゴミの城に幽閉された王子を救出せねば!”
という使命に駆られ、
半ば強引に、
「浅桐邸清掃作戦!」を決行したのでありました(^^)
そして、浅桐さん家に行って、
色んな話をしながらゴミを片付けて、
お昼を一緒に食べて、
散歩して、買い物して。
楽しい週末を過ごす2人の日々が始まりました♪
浅桐さんがどうして
片付けられない人になったのか?
そして青柳くんがどうして
恋愛をあきらめるようになったのか?
さらに、
酒に酔った勢いでセッ〇スをしてしまった
2人の関係は一体どうなってゆくのか?
などなどのお話が、
たっぷりゆっくり読み応えバツグンの、
楽しい嬉しい上下巻で描かれております!
今作は、秋平しろ先生の最新作品!
そりゃもちろんですが、
いっっっっちばん!おもしろいです!(≧▽≦)
切なくて泣けますし、
それ以上の胸キュンがわんさかわんさかです♪
先生のほのぼのした絵と、
青柳くん浅桐さんのほんわかしたやりとりが
めちゃくちゃ合ってて、
読んでるだけで癒しでした~。
そしてほんわかそうに見えるのに、
意外とエロに長けている
青柳くんのギャップ萌えが素晴らしいです(^^)
お金払って会社の後輩とセフレ契約を結んでて、
”恋なんてしなくても欲望(H)は金で満たせる”
なんて、
玄人みたいなセリフ吐くし(^^;、
酒に酔った勢いで浅桐さんとHをした時も、
”その辺の女子よりも技術は上だ!” と、
浅桐さんの美しい王子(=チ〇コ)を
丁寧にご奉仕していて、
なかなかに積極的でエロに貪欲な様が
非常に人間的で良かったです(^^)
ただ如何せん、
青柳くんの ”僕なんか…” という
ネガティブ気質が前面に出ちゃってて、
青柳くんの方に気持ちが振り向きかけている
浅桐さんに気づかず、
「すれ違い」というモヤモヤ期が下巻に登場。
しかしこのモヤモヤ期までをも
”尊い” と思わせてしまう秋平しろマジック!
素晴らしいっ!
この人が側にいれば、
ダメな自分でもオールオッケーだ!
と思えるような、
自分だけの王子様を探しに行きたくなる、
そんな最高に素敵なラストでした♪(^ω^)
今年の感想納めに相応しい作品でした(^^)
不器用な大人の胸キュンBLに
ハマっているわたくしにとって、
最高の作品で締めくくれましたので、
感無量でございます(^^)
これにて、
「秋平しろ先生胸キュン祭り」 閉幕!(^^)