しろくまBL部

腐女子のBL覚書

『発情トーキングマシン330』(作者:りーるー)

   

お笑いトリオ「三角屋敷」のボケ・松尾(まつお)は、メンバーのモーを喪い
自暴自棄になっていた。もうひとりのメンバーでツッコミの椎葉(しいば)は
再びコンビを組もうと誘うが、常にオトコがいないとダメな松尾に”サオ役”
とモーの役割の両方を果たすのが条件だと言われ…!?

 

”てめぇ自身で俺に突っ込んでみろってんだよ!”

このセリフには二通りの意味があって、

なんでやねん!(パシッ!)ってツッコミ入れるのと、

ケツにチ〇コを突っ込むの2パターンあると。

深い、実に深いぞこれは!と感心したんです。

がしかし、セリフを発した張本人・松尾くんにとっては、

別にそんな深い意味合いはなかったようで、

”お前は俺のケツにチ〇コ挿れれるんか!” という

そのまんまのストレートな言葉でした。

 

松尾くんはゲイの芸人です。

なかなかにクセのあるゲイの芸人です(^^;

「三角屋敷」というお笑いトリオで、

太っちょのモーちゃんが真ん中にいてその左右に、

ボケをかます松尾くんとツッコミを入れる椎葉くんを従えたお笑い芸人。

ネタ作りを一手に担う松尾くんは、

男に抱かれないと良いネタが書けないという、

なんとも厄介なゲイ人で、そこらの変な男とヤったり、

師匠と呼ばれる大御所芸人とヤったり、

プロデューサーとヤったりなど、

ネタを作るためとはいえ、けっこう危なくてけっこう見境ない(^^;

そんな松尾くんを、

なだめすかしてご機嫌を取っていたのがモーちゃんでした。

そして、モーちゃんありきで成り立っていた3人に突然の終焉が。

モーちゃんの「死」。

松尾くんにとってモーちゃんの「死」は、

自分の「死」であると同時に芸人としての「死」も意味するもので、

”俺…もう…終わった…” と自暴自棄に。

そして椎葉くんにヤケクソで叫んだのが冒頭のセリフ。

 

モーちゃんを介してしか会話を交わさなかった松尾くんと椎葉くん。

モーちゃんの死によって、

突然2人っきりで放り出されたこのお笑いの世界に、

もう一度向き合おう!2人で最初から始めてみよう!

そう提案した椎葉くんに松尾くんが出した条件は「サオ役」

テクもサイズも関係なしで付いてりゃ問題ない。

とにかくセッ〇スなしでは何事もやる気が起きない松尾くん。

それありきで、もっかい2人でてっぺん取ってみようや!

 

新コンビ「トーキングマシン」として再出発した2人。

出だし好調かと思ったら、なんと椎葉くん童貞…(笑)

おいおい突っ込み方わかるか?と言う松尾くんに、

ソロプレイのイメトレ力なめんなよ!の椎葉くんは、

熱いキスを松尾くんにかましました。

思わず ”ドクン…” と胸がハネる松尾くん。

結局未遂のまま終わった2人は、それ以降なんだかギクシャク…。

ネタもとちったりしてうまくいかない…。

そして松尾くんは、

サオ役である椎葉くんをほっぽって、他の男とセッ〇ス三昧。

 

嫉妬に燃える椎葉くんはそんなダメダメな松尾くんも、

お笑いで抜群のセンスを発揮する松尾くんも全部ひっくるめて

大好きなんだと気づきました。

”君の相方でいるためならなんでもする” と、

真正面から向き合う椎葉くんに、松尾くん陥落です。

椎葉くんの、

”もう一回やってみよう!” という言葉がとても嬉しかった。

正直サオ役なんてどうでも良かった。ただお前を失いたくなかった。

男がいないとダメな自分は、

結局、今回もまた同じことを繰り返して

終わりになるんじゃないかと怖かった。

そう言ってようやく心の内をさらけ出した松尾くんの手を引いて

やってきましたラブホテル。

とうとう椎葉くんの筆おろしです(^^)

さすが大御所芸人やテレビのお偉いさんをも虜にしてしまう

松尾くんです。体つきがエロい。ケツがエロい。

ゴクンと生唾飲んじゃう椎葉くんの心情、わかりみが深い(^^)

 

恋人と相方、両方を手に入れた2人は、

いざお笑い界の頂上を取るべく、

「ネオお笑い王(M1みたいなやつ)」の舞台に立ちます!

ファイナリストに残ったトーキングマシンでしたが、

残念ながら敗退。彼らの夢はまだまだ続くのです。

これで優勝ENDだったら出来すぎストーリーですよね(^^)

 

ところでタイトルの330という数字はネタ披露の時間。

”3分30秒にすべてを懸ける!” という胸アツなやつで、

このフレーズ見ただけで、芸人BLおもしろい!ってなりました(^^)

真剣に夢を追う姿に胸キュンしますし、

その中で感情をぶつけ合うキャラたちにも胸キュンしますし。

そして真剣に笑いを求める中で、

時おり訪れるエロがこれまた格別に良しです♪

これは積極的に読んでいきたいジャンルになりました。

 

 

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