しろくまBL部

腐女子のBL覚書

『囀る鳥は羽ばたかない8』(作者:ヨネダコウ)

    

四年ぶりに再会した矢代と百目鬼だが、カタギに戻っているとばかり
思っていた百目鬼は、組長である綱川(つなかわ)の信頼を得て、桜一家の
構成員になっていた。矢代に従順だった百目鬼は過去に消え、今では
桜一家でも一目置かれる存在だ。偶然にも、共に手形を持って消えた男・
城戸(きど)を探していた。ふたりは一緒に動くことになるのだが、矢代
が以前と変わらず男に抱かれていることを知った百目鬼は、誰でもいい
なら自分で我慢しろと迫り……。

 

皆さん、お読みになりましたか?

どうでしたか?

わたしは非常に辛かったです。

矢代さんが痛々しくてとても辛かった…(T^T)

 

以下、ネタバレございます。

未読の方はご注意下さいませm(_ _)m

 

 

 

あの淫乱ネコの矢代さんが勃たない。

レ〇プ魔・井波のせいですが、それだけではない気がします。

途中、かじったリンゴが描かれたシーンがありましたが、

禁断の果実に手をつけてしまったアダムとイブのように

罰を受けたんだと。

こいつはだめだと思っていたのに、

あの日、百目鬼と身体を通わせてしまったその罰を。

そして矢代さんはそれを甘んじて受けようと思っている。

勃たなくたっていい、何も感じなくていい。

現世で受けるその苦役が、自分を保たせているんだから。

 

なのに…。

百目鬼の手によって、

その均衡がグラグラとバランスを崩し始めた。

矢代さんの心と身体が静かに少しずつ軋みはじめた。

というか動き始めた。

勃つんです。

井波とヤってもそこらの男とヤっても勃たなかったモノが

百目鬼が触れた途端に反応を示した。

思わず ”クソッ…” と声を漏らす矢代さん。

まだ死んでなかった。。。

4年前の抗争で、

平田組長にボコボコに殴られ片目の視力を失った矢代さんは、

その時 ”全部持ってってくれもよかったのに…” と呟いていました。

”そうしたら俺を終わらせることができたのに…” と。

かろうじて残った矢代さんと百目鬼を繋ぐ細い1本の糸は

どれだけの時を経ても、

”クソッ” まだ死んでなかったのかよと。

 

これだけの苦悩を抱える矢代さんなのに、

百目鬼は誤解したまま。

”あれだけ井波とセッ〇スしてるのにまた勃たせるなんて…”

”淫乱は4年経っても変わりませんね…” 的なこと言う。

矢代さんの態度や表情から少~しだけ漏れる違和感に、

”どうにかして欲しいように見えます” って言うんだけど、

根本的な矢代さんの闇にはまだ気づいてない?

ってので良いですよね?

昔から「人の気持ちに鈍い」ってのは百目鬼のデフォですから

今更って感じですが(^^;、

この誤解は見ててちょっと辛いです(>_<)

 

それに百目鬼にチラつく女の影を見て、

寂しそうな悲しそうな切なそうな、

何とも言えない目を映す矢代さん。

”自分が女ならあの百目鬼の優しさに

素直に触れることができるんだろうか…?”

みたいなこと考えてんのかな~とか思っちゃってすごく胸が痛い(T^T)

 

で、それを打ち消すように矢代さん、

昔ヤってた男・城戸の元に襲い受けしに行くんですけど、

そこにドカーン!っと百目鬼が割って入ってくる。

”俺が犯せば満足ですか?” と。

 

ああああーーーー続くーーーー!!!!!!!!

やべぇです。もう待てないんですけど(^^;

2年後ですか?9巻目は?

なんとか明日になりませんか?(笑)

いや~もうこれはね、

なんとかがんばって生きていくしかないですよ。

この2人の完結を見るまでは死ねないですから!

皆さん、共に生きましょうー!オー!

 

 

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