「今一瞬、アンタにむしゃぶりつきたくなった」
運び屋の唐島(からしま)は、どこか秘密めいていて色気のあるヤクザ・
穂積(ほづみ)の仕事を引き受ける。惚れて、探って、騙して、裏切られ…。
はぐらかされた本心はいつも見えないまま。黒社会の駆け引きと大人の恋の
心理戦は、やがて息を呑む圧巻のラストへーー。
他、笑わない営業マンと整備士それぞれの視点で紡がれる「リプライ」。
男子高校生の恋の始まりを爽やかに描いた「感情スペクトル」。
男と男の感情を精緻に描いた傑作集。
『NightS』
かっこいい！もうこの言葉しか出てこない。
キャラもそうだけど、このブラックな世界観がたまらなく良い！
ニヒルな大人の色気を漂わせつつ、
時折出てくる無邪気な可愛さにノックアウトされる。
エロさも丁度よい塩梅。もっと見たいなって思わせる感じ(^^)
あと、最後の穂積さんのメガネ姿。完璧がすぎてたまりません！
『或る夜‐NightS‐』
クールな穂積さんの甘えモードが垣間見れる「NightS」番外編。
内偵捜査に向かう直前の穂積さんと唐島の一夜。
穂積さんの騎乗位と立ちバックが、めちゃくちゃエロくてめっちゃイイ!!!
なんかわからんけど、すっごいきゅんきゅん来た！
好きだわ～立ちバック。(あかん…また変態出てきた…^^;)
『感情スペクトル』
これもキュンキュン来たー。
大人クールな雰囲気を漂わせる久郷(くごう)と、
物静かで内向的な笛吹(うすい)、高校生同士の恋。
たまらんね。勘違いしながらすれ違う男子高校生たちが！
恋のはじまりって、どうしてこうもキュンキュンしてときめくんでしょうね。
クールな久郷が、徐々に笛吹のことを好きになってって、
心取り乱しちゃうところがかわいいやら切ないやら。
最後のキスがまたいいんだわ～。
笛吹の赤らんでる表情とかね。クールさ復活してる久郷とかね(^^)
『リプライ』
車の整備士の関(せき)さんと、営業の高見(たかみ)さんとの恋。
ノンケ同士の2人ですが、一緒に飲みに行くようになって、
クールな高見さんの色んな顔を知るようになった関さんが、
いつの間にか女の人を好きになるように、高見さんのことを好きになってた。
我慢しきれず高見さんに想いを告げてしまうんだけど、
高見さんの答えは ”すいません…” 。
「告ってダメでした。じゃ今後とも変わらず友達でよろしく」なんて、
男女間ではありえないことが、男同士ではありえると思ってるの!?と、
関さんは、告った後も頻繁に会いにくる高見さんに声を荒げて言います。
関さんの告白に、当初戸惑っていた高見さんだけど、
関さんのことを想うと揺れ動く自分の心を見つめた時、
自然と答えが出ていました。
”友達になんか戻れなくていいよ” と、関さんとの恋に踏み出していました。
『三か月後のリプライ』で、致す２人が描かれているんですが、
この時の関さんがかわいいのだー。
本人は可愛いって言わないで！って言ってるけど、かわいいです♪(^^)
営業畑で鍛えられた高見さんのガツガツグイグイの男モードに
気圧されてる自分が嫌な関さんがかわいいのです。
で、関さんやっぱりネコで、完全に高見さんに組み敷かれてて、
”やっぱこうなるんだ…” って。かわいいわ～(^^)
ヨネダコウ先生の短編集ですが、
どれも素晴らしく満足いく作品ばかりなので、
ものすごくボリューミーに感じました。
もっともっと色んな作品を読みたいと思える作者さんです！
