日本屈指の大企業・白鳳フーズを率いる若手社長の白鳳環(はくほうたまき)。
結婚離婚を繰り返す父の元で、家族というものを諦めていた彼は、今まで
恋愛を必要としたことがなかった。ところがある日、ビルの窓拭き職人の
八代陣(やしろじん)と窓越しに目が合った瞬間、世界が一変!!
美しく磨かれていくガラスの向こう側で、微笑む君と話しがしてみたい。
その日から、人生初のアプローチを続ける日々が始まって…!?
まるでおとぎの国の物語のように、
キラキラと輝く世界が広がっていました♪
このタイトルからして素敵感、漂いまくりです。
先月感想を書いた、
『青とジェント』と似たようなジャンルっぽいかな。
貧乏人と会社社長の身分違いの恋。
『青とジェント』は、
攻めの社長がまさにスパダリで、
非の打ち所がない完璧さを持ち合わせていて、
受けが高校生という身分違い+年の差もありましたが、
今作の『地上100メートルで、逢いましょう』は真逆。
攻めの白鳳環さんは、
地位も名誉も財産も何でも持っているけれど、
人を好きになったことがなく、
一度も恋をしたことがない、
スパダリとは縁遠い恋下手の年下社長さん。
そして、受けの八代陣くん。
年収300万の窓拭き職人。
家族・恋人なしの一人暮らしだけれど、
この仕事に誇りを持っていて、
慎ましくもそれなりに充実した日々を送る年上貧乏さん。
2人は毎日、
地上100メートルの分厚いガラス窓越しに目を合わせ、
挨拶を交わします。
逢えた日は何だか嬉しくて心が躍る♪(^^)
言葉を交わしたこともなく、ただ目を合わすだけ。
ただそれだけだった2人に進展が!
環さんからお呼び出しがかかりました。
ビルの最上階にある展望レストランで食事でも…と!
心臓ドッキドキで向かい合う陣くんに環さんは言います。
”恋人になってくれないか?” と。
今より良い住まいも提供できるし良い仕事も紹介できる。
何不自由ない生活をさせてあげられるよと。
つまり ”囲ってやるよ” ということですね…(^^;
バカにすんな!と一蹴してその場を後にした陣くんです。
当然だわな…(^^;
環さん、恋の仕方も分からなけりゃ、
好きの伝え方も分からないんです。
良かれと思ってすることが全部裏目に出るばかり。
もうお手上げだ…と目の前が真っ暗になった時、
キラキラと輝く陣くんの笑顔が浮かびました。
ガラス越しでも魔法のように僕の心を軽くしてくれる
陣くんの笑顔が好きなんだ!
今すぐ、今すぐそれを伝えなきゃ!
薔薇の花束を持って陣くんの元へ猛ダッシュ!
ついに、”お付き合いしましょう” と、
陣くんからYESの返事をもらいまして、
やってきました高級ホテルのスゥィートルーーム♪
やっぱ初めてのHは、
それなりのところで迎えたかったんです、環さん(^^)
ほんのちょこっとエロでしたが可愛かったです。
そしてまたラストがですね、言葉悪いですけど、
良い感じのベタENDでね、キュン!でした。
ガラス越しに、
メモに ”今夜8時?” って書いて見せるんですよ、環さんが。
そしたら陣くんがガラス窓にOK!って書くの♪
キラキラ☆ですやん~胸キュン♪ですやん~(≧▽≦)
もう1つ短編も収録されています。
BLライターさんの物語で、
受け視点と攻め視点の2つからなるお話。
受けは鳴かず飛ばずの39歳BLライター・みいさん。
セッ〇クスシーンのリアリティに欠けると、
毎回リテイクで差し戻し…orz
なぜに?その理由はもうわかりきってるんです。
みいさん、童貞だから。
男も女も経験したことがない。
ゆえにリアリティなど出せるはずもなく…。
そんなみいさんに助け船を出してくれたのが、
攻めの渉。会社の同僚くんです。
年下だけどみいさんが唯一頼れる人。
そんな渉からの手取り足取りチ〇コ取りの
セッ〇ス講義を受けまして、
祝!広~い意味での童貞卒業。
めでたく、BLは調子良く書けるようになったけど、
セッ〇ス後、2人の関係がどうにもギクシャク…。
さて、一体どうすれば。。。
というのが、
みいさんの受け視点と渉の攻め視点とで描かれています。
2人の気持ちの目線で見れたのでとてもおもしろかったです!
マミタ先生、この作品が初コミックスだったそうです。
今では押しも押されもせぬ作家さんですが、
やはりそのおもしろさの片鱗は、
ここにちゃんと示されていました。
作家買い決定だー!(^^)/