しろくまBL部

腐女子のBL覚書

『インディゴの気分』(作者:丸木戸マキ)

  インディゴの気分

『ポルノグラファー』の過去編。
担当編集・城戸(きど)と、若き日の官能小説家・木島(きじま)の
スピンオフ。『ポルノグラファー』から遡ること数年。
城戸と木島の”言えない”過去の物語。

木島 ー 純文学崩れのポルノ作家。蒲生田(がもうだ)の弟子になる。
城戸 ー 官能小説の編集者。困窮する木島に執筆を依頼。
蒲生田 ー 死期の迫る官能小説の大作家。鬼畜なくせ者。

 

去年の2月に『ポルノグラファー』を感想しまして、

なんとここにきて、

ようやくその続編の感想を書くことができました。

 

おそらくわたくし、読む順番を間違えました。

『ポルノグラファー』の続編だから、

『続・ポルノグラファープレイバック』を先に読んだんです。

そしたら全然知らないおじさまがいて…(^^;

誰?と思ってたら、

この『インディゴの気分』に出てきていました。

官能小説家の大御所作家・蒲生田先生でした。

 

『ポルノグラファー』読んだ後『インディゴの気分』を読んで、

それから『続・ポルノグラファープレイバック』の順に読むのが

おそらくよろしいのだろうと思います。

 

ぶっちゃけますと、

本編の正当なカップルである木島×久住カプよりも、

過去編の城戸×木島カプの方が好きだ(^^)

すごく大人な空気感でね~、

気だるげでアンニュイな感じといいましょうか。非常に好きです♪

結局のところ、城戸×木島カプは結ばれないので、

そういうところも大人な選択で良い感じだなと思いました。

 

しかも、エロ面でも『インディゴの気分』の方が、

本編よりもかなり良かったです。

その頃は小説家としては鳴かず飛ばずだった木島先生。

少しでもお金を稼ぐためにってことで、

官能小説家の大作家先生である蒲生田先生のとこに、

弟子入りすることになるんです。

しかし ”ダタでは弟子入りさせんよ” と言う蒲生田先生。

俺の目の前で、

隣にいる編集者の城戸さんのチ〇コをしゃぶれと言うんです。

 

あらまぁ、ワクワクな展開ですこと(^^)

そしたら木島先生もそんなんたいしたことないと、

城戸さんのをポロンと出して躊躇なくしゃぶり始めました。

非常にエロティックで最高かよのシーン♪でした。

 

この一件で、

城戸さんと木島先生の関係がなんだかおかしな方向に。

2人とも昂る気持ちが抑えられなくて、

ついに一線を越えてしまいました。

前作の『ポルノグラファー』で漂っていた、

城戸さんと木島先生の妖しい雰囲気は、

やっぱり雰囲気だけの話ではなかったんですね。

ほんとにそういう関係でした。

 

だけど、おそらくそこに「愛」はなかったように思われる。

セッ〇スをする2人の間に、

はっきりと形ある「愛」に育つ前に、

友情というか対等でフラットな関係が成立してしまった感じ。

それ以上にもそれ以下にもならなかった or なれなかった関係。

なんかグレーなままモヤモヤっと時が過ぎてって、

城戸さんは結婚しちゃってかわいい子どもできちゃって。

木島先生は官能小説家として再デビューして。

そして今は、

この2人 ”ままならない関係にあったのかな?” と、

周囲に匂わせる関係へと昇華した感じ。

 

『ポルノグラファー』で、かなりの匂わせだったので、

久住くんが城戸さんにライバル意識を燃やしていたのも頷けます。

こいつら絶対なんかあっただろ!と思ってた久住くん。

大正解でしたね(^^)

 

若き日の城戸さんと木島先生を描いている今作。

『ポルノグラファー』よりも2人とも確かに若くて、

何をするにも衝動的な印象を受けました。

それが、蒲生田先生の死をきっかけにだんだん落ち着いて、

大人の男に成長していく…みたいな感じでした。

でも木島先生の場合は大人の男っていうか、

中坊がそれなりに人生経験して歳くって、

気がついたらこんな大人になってましたって感じですが(^^;

 

次回は本当の、

『ポルノグラファー』続編を感想しようと思います。

木島先生と久住くんのその後です(^^)

 

 

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