官能小説を書いている小説家の赤瀬川(あかせがわ)。
担当の女性編集者との戯れを元に作品を書いてきたが、
それが編集部内で問題となり、
担当が冴えない男性編集・丸富(まるとみ)に代わってしまう。
気乗りしない赤瀬川がからかうつもりで、
「その気にさせてもらってからじゃないと書けないんだよね。」と言うと、
「先生が書く気になるのであれば…」と予想外の返事が返ってくる。
そんな丸富が面白いと思った赤瀬川は…!?
エロい表紙に惹かれたんでしょうか?
それとも官能小説家にハマってたんでしょうか?
『ポルノグラファー』に引き続いての作家先生モノです(^^;
官能小説家の赤瀬川先生は、
することしないと良い小説が書けないと言って、
担当編集者さんとHしちゃう、ちょっとゲスい先生です。
毎回代わる代わる編集者さんとHしているのが問題になって、
それならば!と、出版社側が赤瀬川先生のもとに送り込んだのは、
新人の「丸富 薫」。
和服姿の赤瀬川先生が ”いらっしゃい~薫ちゃん” と、
玄関を開けたら、寝癖のついた男・丸富くんが立っていました…。
出版社に ”男が来たぞっ!” と文句を言ったらば、
天才ポルノ作家なら、
相手が男だろうが犬だろうが良いもの書けるでしょと言われる始末。
しょうがねぇ~やったるか!と、
赤瀬川先生が丸富くんに言い放った言葉は… ”俺の尺ってくれる?”
なかなかにゲスいです、先生(笑)
ゲスいんですけど、和装が良く似合うイイ男です。
このイイ男に ”尺ってくれる?” と言われた丸富くんは、
”やります!” と即答。
なぜなら丸富くんは、赤瀬川先生の書く小説が大好きなのです。
先生の書く文章が読めるのならばなんだって!と思っているのです。
それからというもの、
赤瀬川先生宅訪問→Hする→先生小説書く→丸富くん原稿チェックのルーティン。
…だったはずなんだけど、
いつしか丸富くんは、
先生に触れてもらえることを期待するようになっていて、
今日はどんな言葉をかけてくれる?
何回キスをしてくれる?
どんな気持ちいいことを教えてくれる?って、
気がつけばそんなことばかり考えるようになっていました。
悩んだ丸富くんは、
”一線を越える前に担当を降ります!” と先生に言います。
”とっくに越えてない?” という先生。
”いやいやそうじゃなくて…” と丸富くん。(このやりとりがおもしろい^^)
”先生の恋人気取りになってる自分が嫌なんです!” と。
すると先生は、”とっくに恋人でしょ”と一言。
うれしはずかし両想い♪(^^)
なかなかに良いエロでとても好きな感じでした。
性に従順な受けと擦れた年上攻めのシチュエーション、けっこう好きかも♪
ムフフ…と変態の笑みが自然とこぼれます(^^)
前回の『ポルノグラファー』とはまったくちがう官能小説家モノでしたが、
こちらの方が、肩の力抜いて楽に読める感じでした。
似たテーマでもいろんなバリエーションがあるもんです。
でも、基本的に小説家と編集さんのカップリングもの、大好きです!