しろくまBL部

腐女子のBL覚書

『焦がれて焦がして』(作者:noji)

   

「あと何回、一緒に食卓を囲めるのかな。」
生まれ育った田舎町を出て自分の店『プレール』を持った料理人の
悠次(ゆうじ)。美味しい料理と酒を出す、充実した日々…のはずが、
心の片隅にはいつも幼馴染である総一(そういち)への片想いがくすぶっていた。
そんな想いを試すように、再会は突然訪れる。仕事でやつれた総一に料理を
振る舞うことになった悠次。一目で溢れ出してしまう恋心に戸惑いながらも、
彼はただ愛おしい人への食事を作る。

 

幼馴染モノ、たっくさんありますが、

今まで読んだものの中で一番しっくりきました。

悠次と総一、幼馴染の2人のやり取りがすごく自然で、

ちょっとしたからかいや皮肉なんかも幼馴染ならではで、

お互いの前では肩肘張らず、素のままで居られる。

2人一緒にいる時間がとても落ち着いていて、

読んでいるこちらも、ほのぼのとした気持ちになりました(^^)

 

再会した2人が過ごす日々がすごく良いです。

仕事に忙殺され生気を失っていた総一を心配して、

美味しい手料理を振る舞うようになった悠次。

どんどん健康に元気になっていく総一を見つめる悠次のタレ目が

”総一大好き!” と、全力で語っています。

バレバレのその気持ち、ちゃんと総一に伝わっていました(^^)

 

お付き合いするようになった2人のイチャイチャシーンで、

”いまの総一の身体は俺の料理で出来てるのか” と、

感慨深げに思う悠次が、”それってすごく…(ゴクッ)” と、

生唾飲んで興奮してるとこがとてもイイ♪(^^)

「総一のすべては悠次で出来ています」みたいな。

 

あと、若干飯テロBLですね~。

悠次はカフェを経営しているので、

美味しそうなスパゲッティやケーキなんかが出てきます。

試作品を総一に食べてもらってたりするんですけど、

めっちゃ食いたくなります!

 

最近、続編の2巻が出ました。

同棲を開始した2人のゆったりな日々再びです♪

 

noji先生、初読み作家さんでした。

やわらかい絵の雰囲気も良いですし、

ストーリーのやわらかさも良いです。

追いかけていきたい作家さんになりました(^^)