しろくまBL部

腐女子のBL覚書

『ワリキリ』(作者:中川カネ子)

       

仕事で疲れきった柊(しゅう)は、ゲイのマッチングアプリ
セッ〇スの相手を探していた。条件は3つ。
(1)完全ワリキリ(2)無駄話無し(3)後腐れなく
一方、女の子との恋愛に違和感が消えなかった高校生の行哉(ゆきや)は、
試しに男としてみることに。一回きりのつもりが、相性は最高で、
気づけばセフレになっていた柊と行哉。
割り切った関係のはずが、エッチすればするほどぐいぐい純愛が育っていって!
そんなある日、ふたりは街で偶然出会ってしまい!?

 

BLアワード2022『BEST官能』部門、堂々の2位!!!

おめでとうございます!

『ワリキリ』ほんとに質の良いエロで、

とっても気持ち良い気分にさせていただきました!

 

短い喘ぎ声だけが響く、まったく会話のないセッ〇スシーン。

背景に無駄なものが一切描かれていないので、

ただひらすらにシュウさんと行哉のセッ〇スを見る。

これが ”堪能する” ってことなんだなと。

わたしが見たいエロが、欲しいエロがすべてここにありました!

何度読み返しても飽きることなく、この作品を堪能しています(^^)

 

官能だけでなくストーリーもしっかりしています。

割り切った関係を求めるシュウさんが出会ったのは、

行哉という一見チャラそうで俺様的な感じの青年でした。

失敗したかな~…と思っていたら正反対!

行哉のセッ〇スは超絶っ!に気持ち良くて体の相性が最高っ!で

文句の付け所がない高優良物件でした。

後腐れない関係を求めていたはずなのに、

ワンナイトで終わるどころか、

1年近くもずーっと行哉とセッ〇スしていることに驚くシュウさんです。

そんな時、偶然に街中で行哉とはちあわせします。

なんと彼は制服を着た、現役バリバリの高校生でした!

こんなん犯罪じゃねぇか!と。

未成年に ”あんなこといいな♪できたらいいな♪” って、

めちゃくちゃやってもうてるやないか!と(^^;

行哉がシュウさんのことを好きだと告げるも、

シュウさんは行哉に背を向け逃げ去ります。

 

そして時は流れて1年半後。

地方に異動して働くシュウさんは今日も今日とてファミレスでお昼。

いつもの席でいつものようにぼんやりと空を見つめています。

そこへ ”ドカッ” と腰を下ろした青年が…。

”俺 今もまだアンタのことヨユーでめっちゃ好きだから” と

告げる行哉がいました(^^)

 

「エロに始まりエロに終わる」BLの礼儀…ではないか(^^;

無駄な会話が一切ない最初のHから、

最後は行哉の声を聞きながらというHで締めくくられていました♪

 

何度好きと言っても足りないくらいお気に入りな作品です。

わくわくして読み始めて、あっという間に読み終える。

この無限ループ、今のところ止まる気配がなさそうです(^^)