出版社で働く吉井(よしい)は、面接で出会ったクセモノ編集・土倉(はぐら)
のスーツ姿にうずっときて異動を決め、彼の編集補佐につくことになった。
ところが、普段の土倉は無精髭が標準装備のだらしない中年男。へらりと
笑って、際どい会話をしかけてきたりする土倉に、吉井はなにかと翻弄さ
れている。そんなある日、吉井は残業中の土倉に「抱いてやってもいい」
と言われ…!?
「抱いてやってもいい」って、
なんだ!?その上から目線は?と思ってしまいました(^^;
編集長・土倉さんは、
雑誌に載せるエロネタが浮かばなくて残業中。
一緒に残っていた吉井くんがもう帰りますってことで、
放ったひと言なんですが、
吉井くんがゲイであることを知ってのお言葉で、
お前も気持ちイイことできるし、
俺もエロ記事のネタにできるし、
お互い winwin でしょ♪ということで、
2人は会社で、
業務上過失セッ〇スをしてしまうわけであります(^^)
「過失」なんで、
不注意でやっちゃった過ちってことになるんだけど、
ローションやらゴムやら準備万端で臨んでるあたり、
完全に「故意」だろと思いました(笑)
だって吉井くん、
わざわざ会社のシャワー室でお尻の準備してんだもん。
やる気満々じゃんww
まぁしかし、過失ってことで、
会社でHしちゃった上司の土倉さんと部下の吉井くん。
翌日からめっちゃ気まずくなる2人…と思いきや、
気まずくソワソワしちゃってるのは吉井くんのみで、
土倉さんはやたらめったら距離詰めて来るし、
変に優しいし、ついにはHしたから付き合おうと言い出すし…。
好みのタイプどストライクの土倉さんにそんなこと言われて、
うれしくないわけがない吉井くんは、いいですよ…とOKの返事。
2人のお付き合いが始まるわけですが、
けっこう2、3コ?4コ?ほどの濃いエロが
ちょこちょこ間に散りばめられていました。
2人とも、ムチッとボディとまではいきませんが、
イイ身体してまして、イイ胸板とイイ腹筋と、
イイチ〇コなんですよ~(^^) (白抜き修正ですが…)
ちょうどいい塩梅の肉感が、
妙なドキドキ感を誘って非常に良いです。
さらにそこにソフトな言葉責めが乗っかって、
土倉さんの上司Sと吉井さんの部下M気質が際立って
いい感じですし、
さらにさらに制服プレイも出てきまして、
サッカー部のユニフォームで先生・生徒プレイやら、
ブラジャーとTバックのエロ下着プレイやら、
なかなか盛り沢山のエロシーンでした(^^)
こういうワクワクのエロから、
ちょっと想像していなかった後半のシビアな展開。
実は、土倉さん既婚者。。。
えっ(゚д゚)!ってなりましたです、はい(^^;
マジか!と。
こんなにはっきりと女の影が出てくるBLは初めてかもです。
不倫ですやん…ってなりまして、
俺、それは無理なんでと、
吉井くんは土倉さんにお別れを告げました。
そりゃそうなりますわな。
言わない土倉さんヒドいですよね。
両刀使いなのですか?と思ったら ”カモフラ婚” でした。
高校に上がる頃に、
自分の恋愛対象が男だと自覚していた土倉さん。
しかし、家族にバレないよう、
周囲にバレないよう必死に「普通の男」を装っていました。
そんな時に出会ったのが、妻の陽子さん。
彼女ならば「普通じゃない」自分を、
世間から守る共犯者になってくれるんじゃないかと思い、
結婚してくれませんか?とプロポーズ。
人に対して性的な欲求を持てない陽子さんにとっても、
願ったり叶ったりの申し出だったので、
2人のカモフラージュ婚は成立。
快適な結婚生活を送っていましたが、
陽子さんから、
”子どもが欲しくなったから離婚してほしい” と、突然の通達。
”俺を置いて自分だけ普通の人になるのか…” と、
裏切られたような気分になったという土倉さん。
置いてきぼりくらった感するよな~と、
ちょっとわかりみ深くなったシーンでした。
で、なんとか陽子さんを思い留まらせようと、
子ども欲しいだけなら俺でもデキるかもと、
陽子さんとチャレンジしようとしたけれど、まったく役勃たず…。
なので、病院に行くことになって、
検査するために精子を採取しようとするんですが、
オカズのために置いてあるDVDとか本が全部女の人なんですね。
当然ちゃ当然(?)なんですけど、
土倉さんにとっては ”それで射精しろ” ってのは無理な話で…。
どんなに正常にペ〇スが機能していても、
妻とのセッ〇スで勃起できなかったら、
「ED」だと診断されてしまう。
病気なんかじゃないのに…(T^T)
惨めな気持ちになって落ち込む土倉さんの姿に、
なんかグッとくるものがありました。
陽子さんとの離婚が成立し、
心の傷が癒えぬまま残業に突入したまさにその日、
土倉さんは吉井くんと業務上過失セッ〇スをしたんですね。
人肌が恋しくて、
誰かに ”よしよし” してほしかったんです。
法律上は不倫ではなかったけれどでも、
傷つけてごめんと謝る土倉さんに、
吉井さんが放ったひと言は ”しょーーもな” です(^^;
”普通じゃない” とか ”失敗した” とか、
一人で心を消耗してないで、
”だまって俺の隣で愛されてなさい” と、
男前に土倉さんをケツで抱く吉井くんでした(^^)
内容がとても良いだけに、
若干、タイトルで損してそうな気がする今作。
もっと手に取りやすそうな表題はなかったんかな?(^^;
どうかタイトルで除外せずに、
たくさんの人の目に触れてほしいなと切に思います。
そして、どうやらこちらの作品は、
電子版よりも紙で購入するのが正解のようです。
修正やらが段違いで良いらしく、
グレードアップ感があるとのこと。
これはちょっとGod of BL認定をしまして、
いつか紙で購入したいなと思います!(≧▽≦)ノ