しろくまBL部

腐女子のBL覚書

『君香シャーレ』(作者:鯛野ニッケ)

    

香りに超敏感な高階(たかしな)は、研究室の先輩・有路(ありじ)の匂いだけに
なぜか興奮してしまう。どうしても ”嗅ぎたいっ!!” という欲求がどんどん
高まり、抑えられなくなり…。

 

「匂いフェチ」

この官能的な響き、好きです。

作中の高階くんみたいに、

がっつり人の匂いは嗅いだことないけど、

犬や猫の肉球とかお腹とかお尻とかクンカクンカ嗅ぐのは好きだ(^^)

大好きなものの匂いを嗅ぎたいと思うのは、

やはり動物的な本能がそうさせるのでしょうかね。

 

高階くんはシャンプーや香水などの合成香料溢れる匂いが苦手。

それを身に纏う人も苦手なため、

”近寄らないでほしい” と無意識に言葉が出て、

彼女を傷つけてしまった過去あり…。

よって極力、人の匂いをシャットアウトしていますが、

唯一、嗅ぎたい!思いっ切り近寄ってその匂いを嗅ぎたい!

そう思う人が現れたのです。

その人は、ふんわりと自然溢れるお花の匂いを纏った、

同じ研究室の先輩・有路さんでした。

有路さんの研究を手伝うことになった高階くんは、

謝礼に5分間、思う存分有路さんの匂いを嗅がせてもらうことに。

 

さぁ~クンカクンカのお時間です♪

耳元・首筋・髪・うなじ。

鎖骨に胸にお腹。

クンカクンカはエスカレートし、

ついには有路さんのシャツをめくり上げて、

そこに頭をズボッと突っ込んでクンカクンカする高階くんです(^^;

そして勢い止まらず、

有路さんのチ〇コの匂いまで嗅ごうとしてしまいます。

さすがに嫌だ!と拒否った有路さんです。

 

この一件から、

自分は匂いだけじゃなくて、

有路さん自身に触れたいんだと気づいた高階くんは、

有路さんと距離を置くようにします。

また理性が保てなくなって有路さんを傷つけてしまわないように。

 

だけどだけど、ここからの有路さんのゆるい反撃が超~かわいい(^^)

避け続ける高階くんに詰め寄って、

”ほんとは何されたっていいんだ!”

”ほんとは嗅がれてる時いつもちんちんむずむずしてたんだ!” って。

(なんだぁ、有路さん珍珍ムズムズしてたんじゃん~)

だからズボン下ろされたくなかったんですって。かわいいわ~♪(^^)

その後、何の迷いもわだかまりもなくなった2人の

甘いイチャイチャがいい匂いを漂わせていました♪

 

いい匂いだなって感じる体臭って、

遺伝子配列が関係しているんだそうです。

相手の体臭を嗅いで心地良いな、落ち着くなと感じたら、

それは遺伝子レベルで相性が良い相手だと言えるのだそうです。

遺伝子で感じちゃってるから、

正に動物的本能と言えるかもしれませんね。