抗争の最中、真誠会若頭の矢代はと百目鬼の部屋で向かい合っていた。
百目鬼への想いから目を逸らしていた矢代。
矢代を守りたいと思っていた百目鬼。
ふたりは互いに強く意識しつつも、
これまで一線を越えないよう気持ちを堰き止めていた。
けれど、追いつめられた百目鬼が矢代に気持ちを告げたとき、
それまで保っていたバランスが崩れてしまう。
自分に大事なものができてしまう、失ってはいけないものができるーー。
矢代が選んだ道は…!?
こんなに息を殺して読んだ本はない。
視界のすべてが物語の中に入り込んで、
一切の物事から切り離された世界に没入しました。
そして、こんなに長いセックスシーンも見たことがない。
視界のすべてが矢代さんと百目鬼で、ただただ2人の世界に没入しました。
セックスって言葉では軽すぎるぐらい、2人の繋がりを強く感じました。
ただただ綺麗で、優しくて、愛おしさがこみ上げました。
どの巻だったかな?
百目鬼が矢代さんに聞くんです、”俺に抱かれたいと思うんですか?”って。
そしたら
”お前は優しそうなセックスしそうだからイヤだ” って言うんです、矢代さん。
その通り…。
優しかったです。愛おしそうに矢代さんを愛でていました、百目鬼。
バックでヤってる時、
まだ右腕が動かなくて、バランス取れずに辛そうにしてる矢代さんを見て、
百目鬼、わざわざクッション取りに行くんです。”これ、敷いて下さい” って。
”お前のそういうとこ ホント腹立つ…”って言いながら、
百目鬼を引き寄せてキスする矢代さん。(死ぬ~!)
”もっと…痛くしてっ…” て懇願する矢代さんに、
”しませんっ…” て、
”そんなことしなくてもこんなに感じてるじゃないですか…” と百目鬼。(死ぬ~!)
なんだろうな?とても満たされてる感じがするんだけど、
その裏にずっと悲しみみたいなのが張り付いてて、
きっともうこれ切りなんだろうなっていう切ない予感が漂いまくる。
だからなんでしょうか?
”目を閉じて眠るのが怖い…” と百目鬼が言うんです。
そっと胸に引き寄せて、寝かしつける矢代さんですが、
……静かに百目鬼のアパートを去ります。(行かないで……T^T)
もうすでに矢代さんの中で、百目鬼の存在は確かなものになっていて、
失うことが怖いと思ってしまってる。
自分の側に置くことで、いとも簡単に命を落としてしまいかねない百目鬼を、
ほんとはもっと早くに手離しておくべきだったのに…。
こんなに大きくなる前に捨ててしまうべきだったのに…(T^T)
平田と決着をつけるために再び動き出した矢代さんは、
”百目鬼は捨ててきたから、誰も連絡すんじゃねぇぞ” と皆に言います。
”あいつは一番最初に目にしたものに 勘違いしてホイホイ付いてきた
雛鳥みたいなもんだ” と。
ここで、to be continued…。