しろくまBL部

腐女子のBL覚書

『なびかないにもほどがある』(作者:ここのつヒロ)

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バイトと遊びで留年危機の俺は、廃部寸前の地学部に島送りになった。
そこで、いけ好かない部長の沓間(くつま)が、顧問をオカズにオナる姿を
目撃し、興味本位で脅して何度もセックスした…。
求められれば応じるくせに絶対なびかない、クソ真面目で、一途で、
不器用すぎる沓間。気づくと俺は本気の恋におちていたのだ。
義兄弟の絶対言えない片恋事情「この花は神様にだってあげない」も収録。

 

まぁ~絵が上手!

キレイというよりもかわいい感じ。

特に2頭身の絵が かわいいかわいい♪(^^)

そして、細くて切れ長の目の描写が、

なんとなく和テイストな印象を受けます。

十二単とか平安チックな歴史モノの絵とか描かれたら、

似合いそうだなと思ったり。

 

地学部部長の沓間は、顧問の先生のことが好き。

この顧問の先生、ずんぐりむっくりのぽっちゃり体型で、

かわいい系に分類されるのかもしれんが、でも、どうして、

なぜにこやつのことを好きになったの?沓間くん…(^^;

そして、ある放課後、先生のことが好きすぎて、

先生が飲んでたマグカップをオカズにオナってるところを、

遊び人のチャラ男・蒲原(かんばら)に見られてしまった、沓間。

黙っててやるからってことでセックスを求められる日々が始まります。

 

何度も身体を重ねるうちに、

いつしか沓間に執着するようになった蒲原は、

顧問の先生が結婚すると知って落ち込む沓間に、

”俺が持ちうる優しさの全てをお前にやるから 次は俺に恋をして” と告白。

徐々に本当の蒲原の姿を知っていった沓間は、恋をしていると自覚します。

けっして美しい始まりではなかったけど、

まっすぐで熱を帯びた初めての恋をしている、と。

 

同時収録で「この花は神様にだってあげない」という物語も入ってます。

世話好き高校生の一太(いちた)と、

幼い頃、孤児となって一太の家族の元へ引き取られた康生(こうき)は、

血の繋がらない兄弟。

康生は3ヶ月だけ年上の、兄である一太に恋をしています。

甲斐甲斐しく康生の世話を焼く一太に、

悶々とした想いを積み重ねる康生。一太は俺のことどう思ってる?

 

両方の物語の中で共通して思ったことは、

両・主人公、沓間と一太の見た目が「モンチッチ」

ご存じだろうか?モンチッチ。

1974年に発売された、昭和レトロな猿のようなお人形であります。

昭和を経て、平成を越えて、令和の今でも売っているのかしら?

 

どうしてもモンチッチがチラついて、

エロを純粋に楽しめなかったなぁ~。

そこがちょっと残念でした(-"-)