しろくまBL部

腐女子のBL覚書

『気まぐれなジャガー3』(作者:ウノハナ)

     

「いつだって、こいつのギターで生き返る」
切なすぎる別離を経て、劣等感や嫉妬すら飲み込む強い愛情と絆で
繋がった新と椎名。東京での同棲生活にも慣れた頃、椎名のギターの
評判を聞きつけてふたりの前に現れたのは…?
大人の男たちの複雑で官能的な恋、物語はついに現在へと繋がる核心へ。
伝説のバンド・Peg(ペグ)の結成と栄光編!

 

ようやく最高のバンドが誕生しました。

ボーカル・ドラム・ベース、そして宗純のギター。

4つの個性すべてがきれいに混ざり合って凄まじい音を響かせる。

あっという間に彼らの音は音楽界を席巻し、

スターダムへと駆け上がっていきます。

 

漫画なので、彼らが鳴らす音は聴こえないし、

動く映像でもないんだけど、音の凄さが伝わるんです。

”ゾワワワワ~” って鳥肌立ちました!

読んでるだけで鳥肌立つなんて初めてでした。

彼らの初ライブで、

新が観客席後方で一人拳を突き上げるんです。

宗純のギターが生きる場所をようやく見つけたこと、

”お前ら見たか?すげーだろ?こいつのギター!” って、

ようやくみんなに宗純のギターを知らしめることができた。

その嬉しさと興奮で拳を突き上げるんです。

これが俺の宗純だっ!と言わんばかりに(^^)

このシーンがめっちゃ好きです!

 

しかし、これが終盤に宗純を苦しめる種となる…。

突発性難聴に襲われてしまう宗純。

自分の弾くギターの音色がわからない…。

ロックの音が聴こえない…。

これだけでもどんだけ辛いことかと思うのに、

宗純の胸の中には別の苦しみが…。

”ギターを弾けない俺は、新にとって不要なものなんじゃない?”

”新はギターが上手い俺を好きになってくれたのに…”

”何もできない俺のまま、新のそばにいるのが辛い…”

 

悲しい、ただ悲しい…(T^T)

ギターを弾いてても弾いてなくても、

ただひたすらに宗純が想うのは新のことだけ…。

 

宗純の耳は回復するのか?

バンドは復活するのか?

新との関係は?

不安要素ありまくりで終了した3巻です。

最終巻をただちに読みたい!

そして、どんな形で完結をむかえるのかワクワクが止まりません!