大学生の高根(たかね)は、ルックスの良さから男女構わず手を出すヤリチン
認定され憂鬱な日々を送っている。その日も、新入生歓迎会で男から誘われ
うんざりしていた。イラつきながら追い払うと、男の矛先が新入生の南に向き
トイレに連れ込まれているところを目撃してしまう。慌てて後を追い、案の定
襲われている南をなりゆきで助けると、お礼に抜くと言いだし強引に咥えられ
たが、下手クソ!全然抜けない!しかしビジュアルは抜群に好みで「セフレに
してほしい」と迫る南に抗えず、体だけの関係が始まりーー!?
帯文句が「体から始まる、世界一ピュアな恋物語」なんですが、
これピュアか?と。
かりそめとはいえビッチはビッチ。ヤることヤってます。
しかもセフレときたもんだ。
全然ピュアじゃなくね?なんて思ったりしたわけです(^^;
半ば脅しで高根先輩のセフレになった南くん。
じつは南くん、高校生の頃から高根先輩のことが好きで、
入学した大学で偶然にも先輩と再会しました。
当時から全方向でイケメンだった高根先輩は、
現在も変わらずキラキラと輝いていて、男女問わずのモテモテぶり。
そんな高根先輩に近づくためにはビッチになるしかない!と思った南くん。
何でそっちに走る?(^^;と思いましたが、
南くんは、もうこれしかないと思い込んだんでしょうね。
遊び慣れてる風を装い、高根先輩のチ〇コをパクッ。
この行為をバラされたくなければ ”俺を先輩のセフレにして下さい!”
高根先輩もまんざらでもなかったんだと思います。
南くんがドストライクに好みのお顔だったので。
それ以後は2人、セフレとして毎週水曜と土曜にセッ〇ス三昧。
このHがですね、
爽やかな絵の割に、なかなかどうしてエロエロしい(^^)
チ〇コ万歳ですよ。
これはね、すごく良かったと思います。
これがあったからモヤモヤ大幅減になりました。
というのも高根先輩、自分本位すぎませんか?というモヤモヤ感。
高根先輩はイケメン過ぎるがゆえに、
周囲からヤリチン認定されてしまっていて、
全然そんなんじゃないのに噂が勝手に一人歩きして、
”あいつは遊び人” 呼ばわりされる始末で、
人の噂というものにとことん嫌気がさしていました。
にもかかわらず、
セフレとして近づいてきた南くんとHをする仲になるんですが、
ビッチの割にはフェラも下手、キスも下手、Hもこなれてない、
そんな謎めいた南くんに徐々に惹かれていくんです。
まさに魔性のかりそめピュア系ビッチ(^^)
そして、セフレではなくちゃんと付き合いたいと思い、
”セフレ辞めない…” と南くんに告げる高根先輩。
体はビッチでも心はピュアピュアの南くんは、
まさか先輩が自分のことを好きになるなんて思いもしませんので、
この関係を終わらせたくないと必死!
”先輩のセフレの内の何番目でもいいから捨てないで…” と懇願します。
この言葉が高根先輩の地雷を踏んでしまいました。
”お前も俺の噂を信じているのか…” と。
”何人もセフレがいると思ってるのか…” と。
南くんだけはちゃんと本当の自分を見てくれると思ってたんでしょう、
ショックを受けた高根先輩、南くんを既読スルーの完全無視。。。
ここのところが、どうもモヤモヤしたんです。
ちゃんと言葉で伝えもせずに、だけどヤることはヤっといて、
自分のこと正しく見てくれないってスネる。これ如何に?!
いくら体で繋がっても、心までもはそうそう見えません。
だから事後のピロートークとかが大事なんだと思うんです。
それもせずに ”アイツはわかってくれない” とスルーするとは!
(若干、ぷんぷん丸!≧◇≦)
最初にビッチを装っちゃった南くんも良くなかったかもしれませんが、
ずっと好きだった人と、
一度でいいからHしたいという気持ちはわからなくもありません。
どうしても「受け」をひいき目で見ちゃう(^^;
まっまっ、最終的には誤解も解けて気持ちも繋がって、
まるっとイチャっと収まる所に収まりまして、
たいへん可愛らしく終わっていきました。
激おこぷんぷん丸もどこへやらです(^^)
こちら、最近続編が出ました。
『かりそめビッチ南くん~つづきの話~』
ぷんぷん丸(←これ死語か?^^;)になりましたが、
やっぱり可愛かったので続編も読みたいなと思います。