しろくまBL部

腐女子のBL覚書

『初恋を処する方法』(作者:ウノハナ)

    

高1の夏、野球部の先輩で初恋の相手、松田祐吾(まつだゆうご)と教師との
”行為”を目撃してしまった本巣佳月(もとすかづき)。その口止め料として
いきなりフェラをされ、3秒でイかされてしまう。初恋がショッキングな
失恋と同時にトラウマへと変わった。あれから7年、小さい頃からの夢だった
小学校教師になった佳月は赴任先へ挨拶に行くが、そこで再会したのは同じく
赴任してきたという祐吾だった。トラウマの元凶とひとつ屋根の下での暮らし
が今始まる。

 

ウノハナ先生にしては珍しい?

心と身体を病んでいる主人公で、

『気まぐれなジャガー』の宗純のように、

元気いっぱい!飛び跳ねてます!みたいなのとは真逆な感じでした。

今作は、高校時代に野球部の先輩後輩として出会って、

7年後、お互い小学校の教師となって再会するという

「再会愛」のストーリー。

 

後輩の佳月が久しぶりに会った祐吾先輩は、

ほっそりと痩せていて、なんだか物憂げで弱々しそうで。

だけど微笑む笑顔はあの頃のままとても無邪気で可愛い(^^)

高校時代のあの出来事はいつまでも頭の中から消えなくて、

彼女や友達と一緒にいても、ふとした時に蘇る記憶。

祐吾先輩に再会したことで、

閉じ込めていた気持ちがついに表に出てきてしまいました。

 

あの日、忘れ物を取りに戻った佳月が見たものは、

祐吾先輩と先生が部室で淫らにまぐわっているところ。

先生に突かれて気持ち良さそうに喘ぐ祐吾先輩を見て、

ドクンドクンと脈打つ心臓&チ〇コ。

”今見たことは誰にも内緒だぞっ” と、

祐吾先輩から口止めフェラをされた佳月、高校1年の夏。

佳月の淡い初恋が終わった夏でした。

 

からの再会。

祐吾先輩は病んでいました。

生徒の保護者と関係を持ってしまい、

相手はシングルファーザーで不倫でも浮気でもなかったけれど、

どこからか噂は立つもので、

あっという間に学校に知られることとなり、

田舎の学校へ島流しとなった祐吾先輩。

人がばら撒く「噂」というウイルスに信用と地位と自信を奪われ、

さらに本気で好きだったその彼にも去られ、

身も心もガタガタの状態で日々をやり過ごしている祐吾先輩の現在。

 

”祐吾先輩、俺じゃだめですか…” 

先輩が今でも彼を引きずっていることはわかっていたけれど、

それでも佳月は祐吾先輩を守りたくて大事にしたくて、

抱き締めてキスをして体を重ねます。

いつかいつか俺のこと好きになってくれるんじゃないかって。

この時の2人のエロ、すごいイイ感じなんですけど、

気持ち良さの裏側に、なんだかじんわりとした切なさが漂いました。

こういう切なエロってウノハナ先生お得意のって感じです(^^)

 

そして、祐吾先輩の気持ちが佳月に傾いてきたかな?って時に、

例の彼が現れちゃうんですよ~。

なんで来るのよーって思うんだけど来ちゃうのよ。

しかも一回りイイ男になって、包容力バツグンになって、

”今度は祐吾をちゃんと守るから” なんて言っちゃって。

で、祐吾先輩の気持ちがまたグラグラしちゃう。

もう~波風立てんなよと言いたいですが、

あれだけ好きだった彼ですからね、そりゃグラつきます。

しかし、佳月の笑顔と優しさに癒されていたのも事実で。

さぁ、祐吾先輩が選んだ道は?

 

祐吾先輩はフケ専が好みだそうで、

おじさんであればあるほど良いんだそうです。

歳が二回り以上も違うおじいちゃん校長先生に対しても

ハートマーク出てたんで、フケ専の守備範囲は相当広そう(^^;

 

「エロから始まる作品にハズレなし」

このセオリーはやはり活きてるなと思いました。

今回も「佳月のチ〇コをしゃぶる祐吾先輩」

というエロから始まりましたから。

最初がエロいと、その後のワクワク感が半端ないんですよね(^^)