しろくまBL部

腐女子のBL覚書

『一帖とはんぶん』(作者:東藤ながる)

 

人気作家・穴熊収一(あなぐましゅういち)。硬派かつ重厚な推理劇を
描き出し、出すもの全てベストセラー。次々メディアミックスされる
ミステリー界の新星。だけど、私生活は全くの謎。
そんな穴熊の指名を受け、腕も顔もいいが性格はやたらと荒い敏腕編集
獅子尾(ししお)は、彼を担当することになった。そして、挨拶に出向いた
その日、通されたのは狭苦しい押し入れの中。
おまけに、なぜか襲われていて!?

 

あんまり好みの絵ではなかったんですが、

どこかの何かでこの作品が紹介されていたのを見て、

”ハッ!これだ!” とビビッときて速攻で買ったやつです。

狭苦しい押し入れの中で繰り広げられるあれやこれやという妄想が

わたくしの変態アンテナに引っ掛かりました(笑)

 

一帖半の押し入れの中で生活する小説家さんのお話で、

その名も穴熊先生(^^;

体格はヒョロっと細長いんだけど、

熊のようにデカくて猫背でもっさりしてる。

その先生の担当になったヤリ手編集マンの獅子尾さん。

初日、

初めて穴熊先生の家に原稿を取りに行った獅子尾さんが

グイっ!と引きずり込まれたのは狭い狭い押し入れの中。

大量の本と書きかけの原稿と家電が揃う一帖半の

押し入れの中に通された獅子尾さん。

”どうぞ” と差し出されたアイスコーヒーも

一体いつのやつなのか怖い液体だったんだけど、

今をトキメク人気作家・穴熊先生に嫌われてはいかんと

我慢して飲み干しました。

すると、穴熊先生がぽつりぽつりと話し出しました。

 

”この一帖半には僕の大好きなものがつまっている”

”ここにあるものの他には、僕は何もいらない”

”ずーっとこの押し入れの中で暮らしたいんです” と。

 

ホラーですか?(笑)

最初、怖っ!ってなったんですけど、

もっともっと怖いことが起こるんです。

なんとそのアイスコーヒーの中には、

睡眠薬&催淫剤が盛られておりまして、

正体不明になった獅子尾さんの身ぐるみをはがして

無理矢理ヤっちゃう穴熊先生をご覧いただけます。

再読したら、ホラー以上に怖いやつでした(^^;

犯罪です。おまわりさんこいつです、こいつが犯人です(^^;

 

獅子尾さんを押さえつけながら、

”僕は君に恋をした” とのたまう穴熊先生なんですけど、

”もし獅子尾さんが僕の担当を下りたりしたら、

原稿は他紙に渡します” なんて言うの。

脅迫じゃねぇか!おまわりさん~こいつです(^^;

 

売れっ子小説家の連載はゲットしておきたい獅子尾さんですので、

渋々担当になりますが、

週一で穴熊先生の元に原稿を取りに行くたびにHされちゃうんです(^^;

えーー!???…って思うところですが、

獅子尾さん、まんざらでもないの(笑)

嫌よ嫌よも好きの内じゃないんですけど、

穴熊先生の小説家としての能力にも惹かれてるし、

異常に外を怖がり、

押し入れの中だけの安全地帯に引きこもる先生を

俺が何とかしてやりたいという気持ちにもなっていて、

俺が先生を守ってやるみたいな感情が芽生えちゃって、

”好き?いやそんなはずない!でも好きなのか…”

そんな想いが頭の中をグルグルグルグル。

で、グルグルしてる間に先生にヤられてるっていうね(^^;

 

穴熊先生と獅子尾さんは、実ははじめましてではなくて、

十年前に一度出会っているんです。

その過去の出来事から、

穴熊先生の ”僕は君に恋をした” 発言が出るんですが

その過去を差し引いても、

まんまと穴熊トラップに引っかかった獅子尾さんですよ。

原稿もらうついでに、身も心も持ってかれてしまいました(^^)

 

当時、この作品を読んだわたくしは、

めちゃくちゃ良かったという感想を抱いていたようなんですが、

今、再び読んでみますと、

言うほどのトキメキはおとずれなかった…(^^;

そんな急いで買う必要あった?なんて思ったりして(笑)

あっ!でもチ〇コは良かったです。

やや粗めなチ〇コでしたが、

ぼう線一本の甘々修正でちゃんと見えてました(^^)

それでめちゃくちゃ良かったと思ったのかしら?

どこまでもエロい人間だわ…(笑)

 

 

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