しろくまBL部

腐女子のBL覚書

『4月の東京は…下』(作者:ハル)

4月の東京は…下  4月の東京は…下 

14歳の春に出会い、15歳の夏に離れ離れになった蓮と和真は、
10年ぶりに再会した。お互いが初恋の相手にもかかわらず、
本当の気持ちを伝えることができないふたりは、思いを隠した
ままセフレとしての関係を選び、溺れるように時間と体を重ねる。
やっとふたりの気持ちが通じそうになった時、思いがけない人が
現れて…。初恋×初恋、ついに完結!!

 

ゲイであるがゆえに、

和真に拒絶されることを夢にまで見るほど、

恐れて怯える蓮から下巻が始まります。

 

和真と再会した4月、

喜び駆け寄る和真にポーカーフェイスを装ったのは、

蓮の覚悟から来るものでした。

和真はこちら側(ゲイ)の人間ではないから、

こちらに来ることは絶対にないから、

いずれ和真が結婚して子どもができても、

変わらず平静を保ち、冷静に何気ない顔で

笑っていられるようにするための覚悟。

 

しかし一方で、セフレになった今、

強く抱き締めてくれる和真の腕や、

優しくキスをする唇、

大丈夫、大丈夫と穏やかな声で頭を撫でる温かな手。

そのすべてに奇跡を感じてしまう蓮。

 

神様、お願いだからなんでもするから、

他のものは何を奪ってもいいから、

どうかこの奇跡だけは奪わないでほしい

 

愛しい愛しい2人の時間に涙しました(T^T)

 

だけど…、恐れてたことがやって来るんです。

和真のお母さんと偶然にも顔を合わせてしまいます。

 

鮮明に呼び起こされるあの日の記憶。

周囲から詰問されたあの日の出来事。

(”セッ〇スの時、どっちが女性の役割だった?”)

(”コンドームは?” ”体内射精だった?”)

(”私の息子にどうしてそんな真似を!”)

(”二度と息子の前に現われないで!”)

(”お前のせいだ!!”)

 

小刻みに震える蓮を前に、

和真のお母さんはたずねます。

まだ男の人が好きなの?と。

私の息子とまた会ってるの?と。

未だ憎しみの眼差しを向けるその目に射られた蓮は、

心のバランスを失います。

 

奇跡を願うことは愚かなことであったと。

和真が向ける笑顔一つ一つに期待して、一つ一つに絶望する。

和真に嫌われたら捨てられたら、俺は死ぬ。

だけどそんなことを思うのは本当に愚かなことだから、

だから俺から終わらせる。すべて終わりにさせる…。

 

そして、忽然と姿を消した蓮を探し回る和真は、

あの日あの時起こった出来事の全ての責任を

蓮1人に背負わせてしまったこと、

セフレという名の下に、

蓮とずっと一緒に居られることに甘んじて、

そのことから目を背けていた自分を責めます。

ちゃんと ”好きだ!” と伝えなきゃと。

 

背を向け、逃げ出す蓮を見つけた和真は、

追いかけて抱きしめて ”愛してる” と伝えます。

10年前とは違う。

俺たちの始まりは今からなんだと。

 

”蓮は俺のすべてで俺の命で、俺の4月の東京だ”

”俺のすべてがある場所で、愛しくて素敵な世界なんだ”

 

 

素敵でした~(TωT)

本当に素敵な世界でした。

じんわり涙しましたし、感動しましたし、

2人のセッ〇スの美しさに見惚れましたし、

引き離される苦しさと悲しさと切なさね。

そしてお互いをずーっと求め合う「愛」の強さ。

和真のお母さんが言っていました。

ゲイだからってことで、

和真から蓮を遠ざけていたんじゃないのよと。

14歳、15歳のまだまだ子どもの2人なのに、

惹かれ合う気持ちの強さがハンパなかったと。

無理矢理にでも引き離さないと、

この子たちはきっと二度と離れない。

それほどに想い合う2人の「愛」が怖かったって。

 

怖いほどの「愛」、めちゃくちゃ泣けました(T^T)

 

そして泣けた後の、

最後のおまけマンガにきゃぴ~♪ヾ(≧▽≦)ノ

蓮が「和真とセッ〇スしたい場所BEST10」なるメモを

したためておりまして、

映画館、トイレ、車の中、食卓とかね色々書いてるんですけど、

その端に何かを書いてぐちゃぐちゃと塗りつぶしてるのがあって、

これなんて書いてたの?と和真が聞くんです。

そしたら、蓮が顔を真っ赤にして黙るんですよ。

何?何?ってしつこく聞いたら、

 

俺が部屋に入ったら、

隠れてたお前にいきなり襲われて、服を破られて、

俺がやめてくれって何度頼んでも言葉責めしながら

俺を犯し続けること

 

蓮が和真に無理矢理やられたいことが書いてあったんです!

頼む!今からでもいい!描いてくれ!

どうか描き下ろしをお願いします!!!(笑)

 

”それ、今すぐやろう!5分後に家に入って来て!” と、

ヤル気満々の和真で、このおまけマンガ終わってるんですよ~。

残念無念です!(≧◇≦)

 

そして、ドラマ放送記念でしょうか?

つい最近出ました、

アンコール読み切りの『4月の東京は…2023』。

一緒に暮らしている蓮と和真のその後が描かれています。

とっても幸せそうでした(*´ω`*)

彼らのその後をもっともっと見たいですが、

まぁまた、描いていただけたらうれしいな、

と言う思いを秘めながら、次に進むはスピンオフです!

蓮のお兄さん?を主人公にした、

『東京-四季-』と『東京-臨界点-』。

 

またまたイイ~つり目ですよ~グヘヘグヘヘ♪(^m^)

まだ読んでおりませんので、

後々の、そのまた後の感想回になるかと思いますが、

続きがあることのこの上ない喜びよ!ヒャッホー!

神よ、ありがとう!ハル先生、ありがとう!ヾ(≧▽≦)ノ

 

 

にほんブログ村 BL・GL・TLブログ <p>BL漫画感想へ
ブログ村、ポチッとよろしくお願いします(^^)