明治末期。日露戦争後の電力需要の拡大を受け、欧州帰りの
佐伯亮二(さえきりょうじ)は、地方の水力発電所の計画技師
として参画し、忙しい毎日を送っていた。彼の傍らに居るの
は、忠実な助手・エドワード。2年前に”言葉も話せぬ阿呆の男”
として働いているのを見つけ、世話してやったのが始まりだった。
二人の主従関係は、少しずつ変化を見せていて…。
お久しぶりぶりのたつもとみお先生です(^^)/
『1/365の恋人』以来で、なんと去年の3月ぶり。
相変わらずといいますか、
やっぱり絵がすこぶる美しいです。
今作ではその美しさにさらにさらに磨きがかかっていて、
攻めのエドワードの ”雄み” がカッコ良くて、
無性に ”エロみ” を感じました(^^)
また、受けの ”儚さ” と ”か弱さ” がたまりません。
今作の受け・亮二さんは、
とってもお綺麗なお顔のグッド・ルッキングガイなんですけど、
暗闇がお嫌いなんです。だから夜の一人寝が苦手。
今ならね、豆球付けてほんのり明かりで寝たりできますけど、
今作の時代背景は日露戦争後の明治末期で、
まだまだ田舎の方には「電気」というものが届いていなくて、
ランプとかロウソクで明かりを確保していたんです。
なので、寝るときはもちろん真っ暗。
ちなみにわたくしは真っ暗闇にしないと寝れない派です。
世の中の人はどうなんでしょうね?
明かりがないと眠れないという方もいますよね(^^)
亮二さんは ”地方にも電力を!” ということで、
水力発電を設置する技師の仕事をしています。
2年前、
水力発電を設置するために向かったとある地方都市にて、
謎の大男と出会います。
髪も髭も伸び放題のボッサボサで、
どこからともなくやって来て空き家に住みついている大男。
ろくに話すこともできないが、
腕力だけはすごいので、力仕事に重宝しているとのこと。
亮二さんはこの大男がなぜか気になり、
自分の側に置くことにしました。
風呂に入れ、髪や髭を手入れし、身支度を整え、
メガネを与えてやると……、ア~~レ~~♪!!
超~絶世の美男子に早変わり!
←コレがコレ→
名前はエドワード。
青い目をした異国の男でした。
亮二さんは、
電気の勉強をするためヨーロッパへ留学していたこともあり、
英語を交えながら、エドに日本語を教え始めました。
水を得た魚のように、あれよあれよと吸収していくエド。
気づけば、亮二さんの身の回りの世話から仕事の手助けまで、
無くてはならない右腕となっていました。
そして、いつしか心も近づいて……。
暗闇が怖くて眠れない亮二さんに添い寝をするようになったエドは、
隣で眠る亮二さんに手を伸ばします。
もっと近くに…もっと…もっと…。
って思ってたら、エドチ〇コ勃つ!(^^;
さすがに気づいた亮二さんは、
鎮めようとエドチ〇コに手を伸ばします。
”人種の差か!?手に収まりきらない!”
真顔でそう言う亮二さんにちょっと笑いが出ちった(笑)
そうとうデカかったんだろうなと思って(^^;
お互いに気になる存在になりつつある2人。
チ〇コも触り合いっこしましたし、キスもしましたし、
ついにはセッ〇スも致しました。
亮二さんと結ばれたエドは、
”一生、お側に居ます” と言うんだけど、
しかし、盛り上がっているのはどうやらエドだけみたいで、
亮二さんは、どこぞで聞いたセリフをエドに言うんです。
”お前の気持ちは、目を開けた雛鳥が、
初めて見たものに執着するようなもので、
満たされればやがて巣立ってゆくものだ” と。
(矢代さんと百目鬼っスか!?)
(ちょっと色めき立っちゃいました♪≧▽≦)
なんにせよ、亮二さんは、
エドが満たされるまで望むままに俺を与えようと告げるんですね。
エド的には、
やっと一つになれて、やっと気持ちが繋がった!と思ったのに、
ドンッと突き放され、遠ざけられてしまう。
亮二さんの心に近づけない、
この距離感は一体なんだ!?と思うわけです。
亮二さんとエドの間にある障害物。
それが第3の男・中原薫(なかはらかおる)。
亮二さんのお師匠さんみたいな人で、
学生時代、
中原先生宅で住み込みで勉学に励んでいた亮二さん。
明治時代では「書生」といって、
住まわせてくれるかわりに、
そのお宅の雑用もするという学生さんでした。
そしてこの中原先生、
当時からキレイだった亮二さんに手を出すんです。
おそらく亮二さんも中原先生を好いていたと思われ、
誘われれば受け入れるという感じでした。
で、この師弟の乳繰り合いが、
中原先生の奥様の知る所になりまして、
奥様の強烈な嫉妬により、
亮二さんは地下牢に閉じ込められてしまうんです。
飲まず食わずで半月も地下牢に!
ようやく見つけ出された亮二さんは餓死寸前。
よく生きてたもんです。
このトラウマにより、
亮二さんは暗闇が苦手になってしまったんですね(T^T)
なんてことしやがんだ!です、ほんとに。
なのに、再会しちゃうんです、中原先生と(>_<)
亮二さんが設置しようとしている水力発電事業に
中原先生も一枚噛んでいて、というか、
そうなるように中原先生が仕向けていたんです。
”君との仕事、楽しみにしているよ♪”
なんて声かけたりしてね。
エロいこと考えてるの顔に出てまっせ!(-"-)
そして、頭の良いエドですから、
そんな2人の再会に、ただならぬ過去を感じ取りました。
何かあるな…と。
このおっさん、シモのことばっか考えとるな…と(^^;
思うようにはさせませんよ。
”いつか必ず亮二さんを手に入れる”
この、エドの強いセリフで締めくくられ、
下巻に続く…となっております(^^)/
「時代モノ・主従関係・三つ巴」
こんなそそられる展開ありますか!
好きすぎる(≧▽≦)ノ
下巻が楽しみでなりません♪