しろくまBL部

腐女子のBL覚書

『同級生』(作者:中村明日美子)

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合唱祭前の音楽の授業中、
同級生でメガネの優等生・佐条利人(さじょうりひと)が歌っていない
ことに気付いた草壁光(くさかべひかる)。
佐条は歌なんかくだらないのかと思っていたが、
ある日の放課後、誰もいない教室でひたむきに歌の練習をする
彼の後ろ姿を目にした草壁は思わず声をかける…。
めぐりあい、みつめあう、大人になる前の少年たちの物語。

 

12月になりました。

師走に入って最初の作品は、BL界のレジェンド『同級生』です!

 

言うまでもなく名作、いや神作と言っても良いでしょう。

”まじめにゆっくり恋をしよう” というテーマで作られたこの作品、

なんと2007年出版です!今から14年も前の作品なんですね。

色褪せることなく、今もなお、胸をときめかせてくれます(^^)

 

— 好きな子ができました 同じ制服、同じ靴、同じクラスで、同い年 —

ジャンルの違う2人・佐条利人と草壁光。

暗くてガリ勉でメガネの佐条と、ロックバンドのギタリストで金髪頭の光。

なんの接点もない2人がピュアピュアの恋をします。

 

(夏)パチパチと炭酸がはじけるようなキスをする。

胸にシュワシュワした痛みを感じながら。

(秋)うまく想いが伝わらなくてケンカをするも、

一生懸命に素直な気持ちを告げて仲直り。

(冬)女の子にモテモテのバンドマン・光に嫉妬する。

”佐条が一番だ” と真っ直ぐに目を見て告げる光に ”ぎゅーっ” と抱きつく佐条。

(二度目の夏)やらしいキスはするものの、大人の階段はまだ上がれず…。

それどころか、大学受験や2人の今後についてで大ゲンカをする。

2人の将来がどう転がって行くのか不透明だけど、

今、確かにはっきりと言えることは、いつだってそばにいるということ。

2人の手に繋がって結ばれているリボンは絶対に切らないってこと。

 

とっても素敵でした。ほんとに素敵でした(^^)

瑞々しくて、青々しくて、初々しくて、夏の炭酸飲みたくて。

これでもかというくらい、胸がキュンキュン高鳴って。

おそらく、ずっとずーっと読み続ける作品です。

何度読んでもときめいてキュンとして切なくなる。

 

「映画版・同級生」ももちろん見まして、こちらも萌え上がるほどの尊さでした。

声優さんよし!主題歌よし!で、何もかも素晴らしい「同級生」でした(^^)