「お前かよ児島この野郎!!!!」
平凡な男子高校生佐鳥(さとり)は、ある日突然自分が男に抱かれている
エッチな妄想が脳内に流れ込んでくるように!その妄想の主は、成績
優秀でイケメンなクラスメイト・児島(こじま)だった!児島の脳内では
男にお尻の穴を責められてトロトロになっている自分の姿がーー!
そんな児島のエロ妄想を止めるために、彼と友達になることにした佐鳥。
友達として児島と親しくなるうちに、押し倒されてキスされて!?
これは妄想?それとも…。
映画化・ドラマ化された漫画『サトラレ』みたいな感じです。
ドラマでちょこっと見たぐらいなんですが、
自分の考えていることが、
本人は、自分の思考が周囲に丸聞こえなことは知らないし、
周囲の人も、サトラレに ”丸聞こえですよ” と言ってはいけないし
知られてもいけない。
なぜなら、
それを知ったサトラレがノイローゼになって自暴自棄になって、
最悪、自らの命を絶つという選択をしかねないから。
サトラレはその特殊な病気を患っているかわりに、
とってもIQの高い、非常に貴重な人物なので、
国を挙げて守っていかなければならない尊い存在なのです。
確か、こんな感じのお話だったと思います。
ドラマ版で、
オダギリジョーが出てたんじゃなかったっけな~という遠い記憶(^^;
今作はその『サトラレ』の、
「エロ」フォーカスバージョンといった感じでしょうか(^^)
勉学も優等生でビジュアルも優等生の児島くん。
クールで儚げ美人な見た目とはうらはらに、
頭の中は超~エロいBL妄想に溢れています。
そしてその妄想の餌食になっているのは、
クラスメイトの佐鳥くん。(微妙にサトラレをかすっている…^^)
ある日突然、児島くんのエロ妄想が、
佐鳥くんの脳内に流れ込んでくるようになりました。
お尻をイジられて悦がる佐鳥くん。
先生にお仕置きされて悶える佐鳥くん。
先輩と後輩の3Pに喘ぐ佐鳥くん。
児島くんの頭の中は、
どれもこれも淫らに乱れる佐鳥くんで溢れていました!
なんで俺の妄想だよ!?児島!!
そう思う佐鳥くんですが、
不覚にも児島くんのエロ妄想で勃起してしまう事態に(>_<)
なんとかせねば!と考えた佐鳥くんは、
「児島くんとお友達になろう!」作戦を実行することにしました。
いくら児島くんだって、
仲良くなった友達のエロ妄想はしないでしょう~ってことで♪(≧▽≦)ノ
ところがどっこい、いや、スルし…(>_<)
むしろ、さらにかわいくなった佐鳥くんが登場するし、
その佐鳥くんとイチャイチャする児島くん自身も登場するしで、
児島くんのエロ妄想は止まらず、輪をかけてヒドなった…。
しかも何が一番ダメかっていうと、
そのエロ妄想に当てられて、
児島くんを意識し出している自分がいること。
妄想みたいに触れて欲しい、
キスして欲しいと思っている自分が一番ヤバかった!
児島くんを好きになっている自分に気づいた佐鳥くんは、
児島くんを避けに避けまくります。
一方、
佐鳥くんのBLエロ妄想を
脳内で日々再生しまくっている児島くんは、
佐鳥くんが同級生たちと仲睦まじくじゃれ合う様を見ては、
アハンウフン♪と快楽に喘ぐ彼の姿を想像する腐男子くん。
ひとえに、佐鳥くんを好きすぎるあまりの妄想であり、
それが、優等生を演じなければならないという、
雁字がらめの自分を解き放てる唯一の術でした。
しかも大好きな佐鳥くんが友達になってくれた!
クールさを装いながらも嬉しくて、エロ妄想に拍車がかかる児島くん。
なのに佐鳥くんの突然のスルー…。
自分のエロ妄想が佐鳥くんに筒抜けであることを知らない児島くんは、
当然、佐鳥くんが複雑な恋心を抱えて困惑していることなど
知りませんので、”あ~嫌われちゃったか…” という思いでした。
きっと、”キモい” とか ”ウザい” とか ”迷惑” とか
思われてるんだろうな…という児島くんのドロドロ妄想が
佐鳥くんに流れ込みます。
自分の「好き避け」が、
児島くんに誤解を与えてしまっているとわかった佐鳥くんは、
屋上に児島くんを呼び出し決死の告白!
”俺のこと好きなんて…そんなのまさかありえない…”
”どういうつもりなの…?” と震えながら問う児島くんに、
佐鳥くんは言います。
”児島が思うままのことだよ♪” って(^^)
描きおろしー初夜編ーでは、
児島くんが思うままに、
しこたま妄想していたエロを佐鳥くんと致しています(^^)
ついでにその5年後、
大学生になった2人も描かれており、
おそらく同棲している2人の仲睦まじい様子がうかがえます♪
いや、実はこれね、最初読んだ時、
ふぇぇイマイチだなぁ~~(*´Д`)という感想でして。
いちいち流れ込むエロ妄想がなんかごちゃごちゃして、
画面うるさいわ~なんて思ったりして(^^;
しかししかし、感想を書くにあたり再読しましたら、
久しぶりの「再読したら良かった系BL」と相成りました。
新本浦子先生、酷評して申し訳ありませんでした<(_ _)>
めっちゃおもしろかったです!(^^)/