「俺より好きな相手ができるまで、年に一回誕生日にデートしてやるよ」
高校の卒業式の日、思い余って告白した隆史(たかし)に、
颯(はやて)はそう言ってくれた。
それから10年。律儀にデートの約束を守る颯に思いは募るばかりで…。
10年間の片想いが実ったお話。
10年分の想いってけっこう重いですよね、たぶん。
その割には随分あっさりとお早めにくっつきましたな…という感じ。
特に波乱もなく混乱もなく、特筆すべき点も特になく。
可もなく不可もなく。
エロもなく…じゃなくてあったけど、別段濃くもなく。
絵がきれい、すごく。隆史がとても美しい。
高校の卒業式の日に同級生の颯に好きだと告白した隆史。
”ムリだ…” と振られるも、颯から、
”お前に俺より好きな相手ができるまで、
年に一回お前の誕生日にデートしてやるよ” と言われます。
(ってか、そういうことするから、
いつまで経っても忘れられないんじゃんと思うんですけどね^^;)
10年間破られることのない約束。
このままではいけない、そう思った隆史は、
10年目にして ”好きな人ができた” と颯に告げます。
”もう年に一回のデートは終わりにしよう” って。
颯を忘れるための嘘なんですけど、
この告白に一番心穏やかでなかったのは颯でした。
”お前は俺を好きでいればいいんだよ!” とキレちゃいました。
結局、颯も隆史が好きだったみたい。
なんだ!? この10年!もっと早よ好きだと言うとけ!という作品です(^^;
いやいや、とても優しい作品です、ほんと。
10年貫き通せる想いと守られ続ける約束は素晴らしく尊いです。
両想いになった途端に距離感がわからなくなって、
ちょっとギクシャクする2人の素直な感情も出ていて良かった。
ただ盛り上がりに欠ける感じだったでしょうか…。
もっと波乱万丈エロ濃くても、こちらはOK牧場ですよ!