しろくまBL部

腐女子のBL覚書

『1/365の恋人』(作者:たつもとみお)

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「俺より好きな相手ができるまで、年に一回誕生日にデートしてやるよ」
高校の卒業式の日、思い余って告白した隆史(たかし)に、
颯(はやて)はそう言ってくれた。
それから10年。律儀にデートの約束を守る颯に思いは募るばかりで…。

 

10年間の片想いが実ったお話。

10年分の想いってけっこう重いですよね、たぶん。

その割には随分あっさりとお早めにくっつきましたな…という感じ。

特に波乱もなく混乱もなく、特筆すべき点も特になく。

可もなく不可もなく。

エロもなく…じゃなくてあったけど、別段濃くもなく。

絵がきれい、すごく。隆史がとても美しい。

 

高校の卒業式の日に同級生の颯に好きだと告白した隆史。

”ムリだ…” と振られるも、颯から、

”お前に俺より好きな相手ができるまで、

 年に一回お前の誕生日にデートしてやるよ” と言われます。

(ってか、そういうことするから、

 いつまで経っても忘れられないんじゃんと思うんですけどね^^;)

 

10年間破られることのない約束。

このままではいけない、そう思った隆史は、

10年目にして ”好きな人ができた” と颯に告げます。

”もう年に一回のデートは終わりにしよう” って。

颯を忘れるための嘘なんですけど、

この告白に一番心穏やかでなかったのは颯でした。

”お前は俺を好きでいればいいんだよ!” とキレちゃいました。

結局、颯も隆史が好きだったみたい。

なんだ!? この10年!もっと早よ好きだと言うとけ!という作品です(^^;

 

いやいや、とても優しい作品です、ほんと。

10年貫き通せる想いと守られ続ける約束は素晴らしく尊いです。

両想いになった途端に距離感がわからなくなって、

ちょっとギクシャクする2人の素直な感情も出ていて良かった。

ただ盛り上がりに欠ける感じだったでしょうか…。

もっと波乱万丈エロ濃くても、こちらはOK牧場ですよ!